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憑依奮闘記2 プロローグ

 2008-08-13
※注意

 これは魔法少女リリカルなのはの二次創作小説です。 無印シリーズよりも前に、原作登場キャラっぽい人間に憑依した主人公が適当に生きた物語です。 独自設定や原作設定無視、多数のオリキャラ登場など色々と改変が行われておりますので、そういうのが苦手は方は見ないことをお勧めします。 また、これは憑依奮闘記の第一部より九年後の話になりますのでロリンディは出てきません。 それでも許容できる人だけどうぞ。






 管理局のデバイスマイスターは大体三種類いる。 一つはメンテナンスルームにて常駐し、一括して局員のデバイスをメンテナンスしたりカスタマイズするタイプ。 二つ目は研究室などに篭り、新しいデバイスやパーツを日夜研究するタイプ。 そして最後に、航行艦や地方に派遣されるタイプの能動的なタイプである。

 それぞれに特色があるけれど、基本的には航行艦勤務の方がマニアでは無い人間には好まれる。 様々な人たちと出会えるし、出会いが豊富。 運がよければ執務官補佐の話を持ちかけられたりして出世の道もありえるからだ。 メンテナンスルームに篭るタイプも割りとそうなのだが、こっちは不特定多数や部隊単位でまとめて依頼をされることが多いので会う人間は少なく、また比較的単調な仕事ばかりである。 そして、最後に悪名高い研究室勤務の連中。 もはやマニアを通り越して病気の連中が多い。 彼らもメンテナンスを依頼されることがあるが、基本的には個人単位だしメンテナンスルームの空きが無いときなどに偶に利用される程度で、ほとんどそこへ持っていく人間はいない。 ただ、ここにいる連中は腕だけは確かな場合が多いので個人的に依頼をする人間は少なからずいる。

 そして、ボクの上司はまごう事なきデバイスマニアだった。 だとしたら選択している部署など決まっている。 そう、研究室に篭るタイプだ。 三年前から特殊な人事を経て彼の元へとやってきたのだが、未だにボクにはこの男が何を考えているのかが分からない。 朝は普通に研究室でメンテナンス依頼や業務を普通にこなすのだが、昼からの行動が普通の研究者とは違う。 彼は昼からは決まってスクラップパーツを物色に出かけるのだ。 レストアして使用し研究費を浮かせようということらしいが、どうもそれ以外にも目的があるらしい。 大体は分かっている。 スクラップデバイスのパーツは基本的にある程度貯められて産業廃棄物処理班へと回されるかリサイクル業者へと持って行かれるが、それ以前に回収すればどう利用しようとお咎めは無い。 つまり彼は、そのスクラップから研究材料を発掘するだけでなく、自分用のデバイスもそれで組み立てるために延々とパーツを物色しているのである。

 とりあえずそれを知った時は飽きれたものだ。 指摘すると、許可は取っているとしたり顔で言い許可証とやらを見せ付けてくる。 上もどうやら捨てる物が少しでも減れば費用が減るから良いだろうとかそんな軽い気持ちで決定したに違いない。 だが、その認識は甘すぎる。 彼は徹底的に骨までしゃぶり尽くすタイプだ。 螺子一本レベルにまで分解し、使えそうなものをハゲタカのように持ち去っていく。 オーダーメイドの高級機であればその場で鼻歌交じりに上機嫌で分解し、支給品の量産型であればがっかりしながらもそれでもやっぱり分解する。 いい大人がゴミを漁って一喜一憂する姿を見るのはなんとなくアレだ。 そういう子供のような仕草が偶に可愛いなどと思う自分はもうどうやらかなり彼に毒されているらしい。 ああ、まあそうだね。 ボクもまあ随分と彼の影響を受けたものだ。 我ながら信じられないことだとは思うが、これは本当。 入った当初と比べたら月とすっぽんぐらいに彼への態度が丸くなっている。 きっかけはやはりあの話だろうか。

――俺はデバイスを愛することができるデバイスマイスターだからな。

 分解しながらあまりにも嬉しそうにそう言うので、頭が大丈夫かと思った。 じゃあ、人型のデバイスに出会ったら結婚するのかと聞いたら、彼は黙った。 さすがに、これは毒舌だったかと思ったが、彼はそのボクの予想を容易く裏切ってくれた。 ああ、あんな言葉を返してくる辺りが彼の侮れないところだ。

――そのデバイスの種類は? やっぱり結婚するなら相手はユニゾンデバイスあたりか? となるとやはり美人なのか? いや、そもそも前提として俺への愛に満ち溢れているのか? うむ、体型はあまり拘りたいとは思わないが、俺より細いか小さいにカテゴリーされるタイプが好ましい。 性格は……まあ、アレだ。 俺が愛せれば問題ない。 で、どうなんだ?

 悩むように尋ねてくる彼の顔は、かなり真剣<マジ>だった。 思わず引きそうになったことだけは確かだ。 彼の感性はデバイスマイスターの連中の中でもかなり可笑しい。 狂っているのではなく、可笑しい。 その可笑しい部分が、ボクをこんな風にしてしまったのだとしたら責任を取らせるべきかなと思う。 いや本当。 普通のデバイスマイスターの斜め上を行く男だね彼は。

 ああ、そういえば可笑しいことが他にもある。 かなり優秀な執務官の女と驚くほどに親しい。 クラスメイトだったかららしいが、それでもデバイスマイスターにとっての最高の出世道とここまで仲がよろしいのには脱帽である。 とりあえず、その女とボクは仲が悪い。 よく分からないが、何故か仲が悪い。 何故だろうかと考えると、見ていたらムカムカするというのが主な理由だった。 何? 女として負けているから? ちょっと君、表に出ろ。 

 失礼、少しばかり混乱したようだね。 やはりあの女のことを考えるのは駄目だ。 ボクの思考回路が壊れる。 うむ、今は彼の話が先だ。 あんな女のことはどうでも良い。

 そうだ、彼にはいくつかの渾名がつけられているのを知っているだろうか? 一番有名なのがSD<スクラップデバイサー>だ。 ゴミで出来たデバイスを使う者という感じの意味らしいが、本人はその渾名をカッコイイ!! などと言ってご満悦である。 無論、皮肉であるはずなのだが彼は寧ろ好意的に受け止めている。

――はっ、悔しかったら俺よりも早く良いパーツを掘り返してみせろ!! 

 何故か、言われたほうが敗北を感じるから不思議だ。 貴様らには出来まい。 そういう意味のニュアンスをふつふつと感じる。 最近ではここらへんに良いスクラップの匂いがするなどと言っているので、彼の変態度はかなり凄い。

 仕事は基本的には真面目っぽい。 少なくとも依頼は驚くことに真面目にこなす。 特に、相手が低ランク魔導師であればあるほど熱が篭る。 その人格が気に入れば、安価な改造案を提案したり、専用の試作型デバイスを作り、そのデータ取りと引き換えに研究費を消費して譲渡したりと中々に親身な対応をする。 逆に、高ランク魔導師に対してはほとんど何もしない。 依頼どおりにこなすぐらいで、それ以上は原則しない。 例外はあの女ぐらいなものだから、彼の高ランク魔導師嫌いは相当なものである。

――デバイス見てたらよく分かるんだよ。 ここにもランクの格差があるってな。 

 舌打ちしながらそう言う彼の憤りは、静かな怒りを称えていた。 優秀な魔導師に優秀なデバイスを与えることは当たり前だと思うのだが、彼からするとそれでも納得のいかないことが多いらしい。

――真っ先に死ぬかもしれない奴のデバイスこそ、高性能にしてやりたいんだよ俺は。

 何か思うところでもあったのか、険しい顔でそういった。 デバイスマイスターだからそう思うのか、彼だからこそそう思うのか。 恐らくは後者だと思けど、ボクはそういって眼を細めたこの男が少しばかり悲しんでいることだけは知っている。

「おお!! 見てくれグリモア君!! 去年の最新モデルのパーツがこうも早くスクラップにされている!! これを使っていた奴はどこの金持ち部隊なんだ? けしからん、実にけしからんぞ!! いいぞ、もっと寄越せ!!」

「そうですね、クライド室長」

 そっけなく言い返すが、それにうんうんと頷くと彼は嬉々として分解作業に入る。 どうやら目当てのパーツだったらしく、ホクホク顔だ。 いつもは無愛想で眼つきが悪い癖にこういうときは本当に嬉しそうにしている。 やはり、彼は重度のデバイスマニアで間違いは無い。 ただ、そんな彼をしても未だに分解してさえいないデバイスがあるという。 悔しそうにこの前とある夫婦の営むラーメン屋で愚痴を零していた。 レイハさんと呼ばれているらしいが、何故かいつもいつも邪魔が入ったり忘れたりで結局スペックさえ拝めていないとか。 死ぬ前に絶対に分解してみせると意気込んでいたが、はてさてどれだけ先の長い話をしているのだろうか。 ボクにはさっぱり分からない。 しかも、何故さん付けなのだろうか? 聞いたら最上級の敬意を払っているからと返された。 どこにそうしなければならない理由があるのかがさっぱり分からない。 彼の行動には多くの矛盾と意味不明な思考形態が生み出した奇天烈な回答が多いので、実に興味深い。 アレが人類の進化の行く末という奴なのだろうか? 彼を見ていると思わず悩んでしまう。 そのたびに思考がオーバーフローしそうになるのだからたまらない。 と、いけない。 観察しすぎて発掘する手が疎かだったね。

 デバイスのスクラップの山を掘り返すデバイスマイスターとその助手。 いやはや、割と奇妙な構図である。 どこも予算獲得に必死に研究しているというのに彼の場合は道楽のように見えるから不思議だ。 だが、それでも腕は良いほうらしい。 一度本気になった彼は、今のようなふざけた態度からは一変する。 まるで悪霊にでも取り付かれたのではないかと思うほどに、一心不乱にデバイスを組むのだ。 最近では偶に注意しないと食事さえ抜く。 腹いっぱい主義とか言っていた癖に、そういうところもまた侮れない。 というか、何故ボクが彼の食事の心配までしなければならないのだろうか?

「ふむ、今日はここまでのようだな。 っと、ん?」

 大抵は三時頃に宛がわれている研究室に帰る。 さすがにずっとスクラップを探し続けるわけには行かない。 本当はボクに研究室で留守番してもらいたいらしいのだが、断固として拒否の姿勢を貫いている。 恐らく、それをすると昼からはずっと研究室に戻らないだろう。 彼はそういう男だ。 それに、彼が作ったインテリジェントデバイスが研究室の番をしているから誰かから連絡がきてもすぐに分かるようになっている。 研究室に人などいなくてもなんとでもなるから問題など無い。 しかし、留守番如きにインテリジェントデバイスを用いるところもまた凄い。

 スクラップからレストアした奴なのだが、そんなことに使おうとするという発想事態が普通のデバイスマイスターにないはずだ。 彼が一番始めに発表した研究成果など、その際たるものである。 名称はサバイバルデバイス。 上の人に売り込みに行ったら三十秒で却下されたらしい。 腹いせに知り合いの考古学者に売り込み、さらにそこの少女がスポンサーの企業に売り込んで考古学者連中と民間でちょっとしたキャンプブームを誘発したという。 しかも、あてつけにそのままの形態と名称で売り出した。 最近は紅い宝石のペンダントを首に巻いた可愛らしいフェレットがそのデバイスを用いてキャンプするというCMまでやっている。 あの愛くるしい姿で買ってといわれたら、可愛いもの好きはイチコロだろう。 中々美味い商売であったと思われる。

 それを発見した上の人は呆然としていたらしい。 誰がそんな馬鹿げたデバイスが使えるなどと考えるのだろうか? 武装局員の遭難用に正式装備にしようかという話も静かに検討されているらしい。 全く持って不可解な話だ。 本人はそのパテントをそのスクライアの子に全部任せているという。 彼にとっては上の連中を見返すことができただけで満足なのだろう。 研究成果が世に出ていることに対してなんら増長する気配さえない。 ただCMを見て今度の休暇にでもキャンプに行こうかなどとのたまっていたので、それを使う気は満々だということだけは理解した。 ボクも一つ用意しておくべきだろうか?

「お!? これはいいものだぁぁぁぁ!!」

「今度はなんですか?」

「見たまえ、外見はストレージの量産型に似ているが、中身がなんとオーダーメイド級だ!! 俺の眼は誤魔化せんぞこいつめ」

 ふははははっと高笑いしながら、やはり解体。 それらのパーツを鞄に詰めるとさすがもう十分なのかスクラップの山から下りてくる。 ボクもスクラップの山に登って手伝っても良いのだが、彼はそれを止めて下の辺りまでしか探させない。 どうも、ボクが女性だから汚れたらいけないとか危ないとか色々と気を使ってくれているらしい。 変なところでフェミニストである。 だが、それならばもっとまともに勤務すればとボクは思うのだけれど、それとこれとは別らしい。

「よし、今日の発掘は終りだ。 我らが秘密基地<研究室>に戻るぞグリモア君!!」

「はい室長」

「あー、ところで毎回毎回思うんだが無理してついて来なくても良いんだぞ? それに、いい加減資格取ったらどうだ? 君ならもう十分にデバイスマイスターの資格は取れるし、一人でもやっていけると思うんだが……」

「いえ、ボクはまだ”このまま”が良いので」

「そうか? 人事部に知り合いがいるから、口を利いてやることもできるし執務官の知り合いにでも頼んでそっちの方向へ行かせてやることもできるんだぞ?」

「そんなことよりクライド室長。 どうしてボクの場合は君付けなんですか? あの執務官は呼び捨てじゃあないですか」

「んあ? ああ、まぁあいつとは付き合いが長いからな」

「ボクももう三年の付き合いになるんですが?」

「ふふ、甘いぞグリモア君。 助手といえば君付けで呼ばれないといけないのだ!! 俺の下でいるうちはそのままだぞ」

 どこの次元世界にそんな決まりがあるのだろうか? やはり、この人は色々な意味で理解できない。 そも、それを本当に常識だと思い込んでいる節があるところが凄い。 そんな規則は時空管理局法にさえ無いというのに。 この前調べてみたが、やはりそんな決まりは無かった。 言っても聞いてくれなかったが。

「そうですか」

「うむ、そうなのだ」

 それで、話は終りだった。 白衣を翻してスクラップ集積場から出て行くクライド室長の背中を追いながら、ボクは今日も彼の元で勤務する。 彼はなんというか、見ていて飽きない。 退屈な仕事が少しだけ面白くなってしまうような、彼はそんな不思議な男だった。

 おっと、そういえば自己紹介が遅れていたね。 ボクの名前はグリモア。 本局に小さな研究室を持っているデバイスマイスター、クライド・エイヤル室長の助手だ。 今後ともよろしく。















憑依奮闘記 第二部
プロローグ
「スクラップデバイサー」














 本局にて、数年掛りでようやくデバイスマイスターの資格をクライドは入手していた。 正直、余裕はあまりなかった。 だが、それでも満ち足りていた日々を過ごしていたことは確かだった。 自分でオリジナルのデバイスを作れるようになったのだという自覚を覚えるたびに、心が躍る。 資格を取るまでクライドは頑固な年配の爺さんの元で助手をやっていたのだが、経験が豊富なその爺さんのおかげで少しずつ確実に学べたのが良かった。 当時は完全に手探りだったことから考えると、教えを請えられる環境というのは酷くタメになることばかりで、大変幸運なことだとクライドは思えてならない。

 そして、自分の研究室を小さいながらも手に入れ四年を超えた今ではクライドは十分に一端のデバイスマイスターとして本局に勤務していた。 ここ九年を振り返ってみれば、なんということはない日常しか思い出せない。 無限書庫で極稀に会う一風変わった占い好きの友人との出会い、訳在りそうな新人を押し付けられたり、明確な分岐を促す存在との邂逅などがあったがクライド・エイヤルはそれでも平和で順風満帆な人生を送っていた。

「ふぁぁぁ」

 大あくびをしながら、割り振られたデバイスのメンテナンスを繰り返す。 彼のデバイスマイスターとしての仕事は基本的にデバイスの研究開発とメンテナンスと後輩の育成である。 望めば航行艦任務に派遣されるタイプにもなれるが、クライドが航行艦任務に志願することなど死亡フラグの観点から考えればありえない。 だからこそ、彼はずっと研究室に篭る方を選んでいるのだ。 その中で一番多い仕事といえばデバイスのメンテナンスであった。 管理局の戦力の要たる魔導師の武器であるデバイスは、高級機を除けば割と小まめな調整が必要だ。 特に、低ランク魔導師のデバイスが酷い。 高級機ではなく、自己修復機能さえ無い量産の支給品ばかりだからなのだろうからしょうがないが、なんとかならないものだろうかと常々思っていた。 とはいえ、陸<地上本部>よりは多分に恵まれている環境である。 どこでも限られた予算でやりくりしないといけないのは変わらないのだ。

 調整槽に浮かぶデバイスたち。 無機物な魔導師の相棒である彼らを見ていると、彼らの中にも魔導師と同じような生まれつきの格差を感じてしょうがなかった。

「割と魔導師ランクってのが重視されるんだよなぁ……」

 ポケットから禁煙パイプを取り出すと、口に運ぶ。 クライドは煙草はやらないが、禁煙をしていた同僚が割と落ち着くから試してみろというので試してみたら、いつの間にか癖になっていた。 無いと逆に口元が寂しくなるぐらいだから、少しばかり習慣というのが怖くなる。

 そうして、調整槽での調整が終わるまでを待ちながらクライドは仕切りの向こうにあるゴチャゴチャと書類やらが散乱している机に向かい、腰を下ろすと休憩がてらテレビモニターの電源をいれイヤホンを耳に装着。 適当にチャンネルを弄る。 つまらないニュース番組に最近の人気曲をカウントダウンする番組など様々な番組がやっている。 と、ふとクライドがチャンネルを変える手を止めた。 モニター向こうでは歌番組をやっている。 普段ならほとんど気にもしないのだが、彼女ばかりは別だった。

 画面の向こうで金髪ツインテールの少女が歌を歌っている。 数年前からヴァルハラ系の企業のファッション誌のモデルとして世に出て、そこから美少女アイドルとしての道を歩みだした売り出し中のアイドルである。 ここ最近、ミッドチルダで人気のアイドルだった。 その名を”アリシア・テスタロッサ”という。

「うーむ、あの時遊び心を出してファッション誌のオーディション用紙も渡したのがここまで影響を与えることになるとは思わなかったが……色々とやってみるもんだな。 今度のコンサートに行ってみるか……ザフィーラがまたチケットもらったらしいしな」

 足でリズムを取るようにしながら、歌う少女のことを思い出すクライド。 彼女とはザフィーラの散歩中に『時の庭園』近くの川原で出会った。 どうやら、子狼フォームのザフィーラに釣られてやってきたようだった。 完全に偶然の出会いだったのだが、出会ってしまったからには死ぬのを見過ごすことができない。 クライドには当然魔導炉ヒュードラの暴走を止めることなんてできないが、それでもデバイスマイスターを目指していたクライドだからこそできることはあった。 そう、彼女を救うためだけに簡易デバイスを一つ作ってプレゼントしたのだ。

 酸欠で死ぬらしいという死因が分かっていたからこそできた処置である。 できるだけ身につけられるような宝石をあしらった様なペンダントっぽいものを選んで組み、さらに周囲の状況を理解するためのセンサー、オート防御を展開させることが最低限できるインテリジェントデバイスを模した簡易コアと、有事の際のためにクライドが魔力を溜め込んだ大容量魔力チャンバー二つと通常の魔力チャンバーを強引に組み込みこんだそれは、少なくとも一日ぐらいならば辛うじて彼女を助けられるだけの時間を稼げるはずであった。

 念のため、さらにクライドが生成したバリアジャケットも収納させ、命を繋げるだけの装備を施す。 後は、デバイスが警告し自動で彼女を守るための次元空間活動用の密閉型バリアジャケットを展開させるようにプログラムしておけば良いだけだった。 事故発生時に彼女がそのデバイスを身に着けていれば助けられる。 それが、クライドにできる精一杯だった。

 魔導炉ヒュードラの事故が起こった後、ニュースでそれを知ったクライドはしかし奇跡的にも彼女の名前が死者の中に出なかったことに安堵した。 その後、家にいて偶に彼女の相手をしているザフィーラ経由で彼女がアイドルデビューしたことを知ったときには腹を抱えて笑い、そうして次の瞬間得も知れぬ罪悪感を抱いたものだ。 彼女が生きているということで、間違いなく”フェイト・テスタロッサ”は生まれないだろうから。

 プロジェクト『F.A.T.E』自体の研究にプレシア・テスタロッサが関わるかどうかは知らないが、恐らくは他の研究員が形にする方向になるのではないかと予測している。 無論、クライドはそれに手を出すことはできないし、するつもりもなかった。 さすがにそれはクライド・エイヤルの手にあまる。 彼にできることは精々デバイスを作ることと、”簡単な魔法戦闘”ぐらいなのだから。

「うーむ、アルバムを買うべきか買わざるべきか……」

 軽く悩んだところで、研究室に来客がきた。 クライドが目を向けると、そこにいたのは見知った女性であった。 アレからしっかりと成長し、今では高ランク魔導師特有のモデル体型となった女性リンディ・ハラオウンその人である。 腰まで伸ばされた翡翠の髪は健在だ。 どこかほのぼのとした普段の様子こそ変わらないが、執務官として活動している中でハラオウンの血が目覚めたのか仕事中のキリリとした様子とのギャップが大変魅力的だと局内で専らの噂である。 何故か助手のグリモア君とは相性が悪いらしいことだけが永遠の謎ではあったが。

「相変わらず散らかった研究室ですねクライドさん」

 苦笑しながらそういうと、リンディはクライドの座った机の方へとやってくる。

「よう、久しぶり。 一月ぶりか?」

「そうですね。 予定ではもう少し帰って来るのが遅くなる予定だったんですけど、今回の航行艦任務は割りと早く片がつきました。 しばらくは本局でゆっくりできそうです」

「そうか、お疲れ様。 ゆっくりと休日を満喫してくれ」

「もう……こういう時は、ならどこかデートに行くか? とか言う場面ですよクライドさん?」

「いや、俺はこう見えてわりと忙しいし」

「その忙しい人がこっそりとイヤホンつけてテレビを見るのかしら?」

「いやいや、今は休憩中。 調整終わるまでの間の憩いの時間だ」

「……まったく、婚約者をここまで放置する人は貴方ぐらいですよ。 ザースさんたちはもう四年も前に結婚したんですよ?」

 ザースが思いっきり尻に敷かれているのだが、まあ本人たちがそれで良いというのならそれで良いのだろう。 既に男の子が産まれており、格闘技を習っているとかいないとかクライドは聞いていた。 将来はやはり、管理局員になるのかもしれない。 それなら、今度デバイスでも作って送ってやろうか。 そんなことを考えながらクライドはリンディとの会話を楽しむ。

「いや、あいつは特殊だろう。 当時から結婚を前提にお付き合いしてた進みすぎた奴だからな。 それに俺は婚約者(仮)だし、加えて言うならディーゼル提督もそうだろう?」

「それでも、です。 事実上はもう私の婚約者も同然じゃないですか。 ……クライドさん。 私ずっと不思議だったんですけど、クライドさんからデートに誘ってくれたことってほとんどありませんよね? ディーゼルさんは果敢にアプローチしてくださるのに……これって問題だと思うんですけど?」

「……と、言われてもな。 俺はあくまでダミーだぞ?」

「それは貴方がそう思っているだけでしょう?」

「うぐぅ」

 スっと翡翠の視線から逃れるようにクライドが視線を逸らす。 どうもこうもない。 ただただそれにはクライドなりの理由があるからだった。  簡単な話だ。 もう安全だという確証が抱けないのだ。 だからこそ、クライドは”動け”ずにいる。

 学生時代とは違って、本当にこの九年間は何も問題が起こらなった。 強いていえばアリシアに出会ったことぐらいだ。 逆に最近ではそれが怖い。 何もかもが上手く行き過ぎている気がするのだ。 生餌らしいことなど何一つしていないし、カグヤともほとんど会っていない。 どいういうわけか、完全に蚊帳の外といった具合である。 

 ヴィータとシャマルはミーアたちの方に出向しているし、ザフィーラは家で闇の書の警備と連絡役のために待機。 シグナムとアギトはヴァルハラの方で荒稼ぎするか、やはりミーアたちの護衛という自由かつバイオレンスな生活を送っていた。 今のところ何も問題は無かった。 だが、そのせいで不安は消えない。 反動で物凄い事件が起こりそうだと思う自分がいた。

「――イドさん? クライドさん? もう、聞いてますか?」

「ん? ああ」 

 歳を取ってくれば、昔のように和気藹々と過ごすことが出来なくなってくる。 昔はもっと気軽に接することができたが、清澄汚濁混ざりきった大人の社会に毒されて周囲の目というのを気にさせるからだ。 今までできるだけ気にしないように生きていたが、それでもさすがに社会に出てまでそのままというわけにはいかない。 自分のことだけならばまだどうでも良いが、誰かもそうなるとしたら気にせずにはいられなかった。

 リンディ・ハラオウン執務官とこうして話すことは楽しいのだが、それが彼女に何か不利益になりやしないかとクライドは最近思うようになっていた。 それが成長したということなのか、それとも何かを失った代償なのかは分からない。 だが、どこか気を使ってしまう自分がいることにクライドは戸惑いを覚えている。 気に入った奴と話すとき、不必要に気を使いすぎるのを彼は嫌っていたはずなのだが、何故か気を使うようになってしまっているのだ。 何か原因があるのかと考えるが、一考に浮かばない。 まあ、そのうちなんとなく気づくだろうと思って楽観している。 あるいはそれは言い訳だったのかもしれない。 女性としてはっきりと異性を意識するぐらいに成長した彼女を見ていると、あまり近づきすぎると本気でヤバイと自制していたからだ。

 それに比べて、リンディの方はほとんど中身は変わっていない。 相変わらず、クライドをクライド・エイヤルとしてみているようで、友達以上恋人未満な関係でずっといる。 単純に居心地が良いのかもしれない。 階級が上のディーゼルとは違いむしろ階級は下だし、クライドには気を使う理由が年上ということを除けばあまり無い。 彼がそういう堅苦しいのが大嫌いだからということを知っているのもあるが、やはり彼とはそういう気を張らなくて良い関係でいたいからだった。

 ハラオウンの名と、所持している膨大な魔力からくる期待。 数々の事件を解決していくうちに勝手について回ってくるそういった色眼鏡が煩わしくないといったら嘘だ。 だからこそ、自然な感じでいられる彼の側というのが彼女は好きだったのかもしれない。

「相変わらずの冷やかしですか? リンディ・ハラオウン執務官」

 と、会話を楽しんでいた二人の間に入ってくるようにして、缶コーヒーを買いこんできたグリモアが戻ってきた。 クライドと同じく管理局の制服の上に白衣を着ていて紫銀の髪を邪魔にならないように軽く一房束ねるようにしている。 身長がリンディよりも低く、体系もそれに見合って小さい。 簡潔に言えば童顔で幼児体型。 リンディは若く見られるが、彼女は寧ろ幼く見られるタイプである。 同じ年齢だというのにこの格差はいかんともし難かった。 無表情に近い顔に若干の敵意を乗せて現れた彼女に、しかしリンディはいつものようにほのぼのと応じた。

「あら? グリモアさんお久しぶりですね。 ……またブラックなのかしら?」

「はい。 室長はブラック”でも”OKですから」

「でも、甘いのも偶には良いのよ?」

「糖尿病は危険です。 適当に人生を生きている室長に長生きをしてもらいたかったら日頃から注意するべきかと思います。 一千歩譲ったとしても、微糖が精一杯です。 間違っても大量の砂糖を彼に投与するような物体は危険だと判断します」

 やんわりと自己主張するリンディと、それを斬って捨てるグリモア。 リンディを見上げるグリモアの紫銀の瞳が無表情に攻めている。 が、リンディはそれをスルーする。 単に気づいていないのだろう。 直接戦闘が起こる前にいつもいつもそうやってタイミング良くリンディは避ける。 そこら辺は天性の天然ボケで切り抜けられるのである。 狙ってやっているのではないところが恐ろしい。

「……どうぞ、室長」

「ああ、悪いなグリモア君」

「貴女も飲みますか?」

「ええ、いただけるかしら?」

 普通は精密機器のあるところでの飲食は厳禁なのだが、仕切りの向こうであるからという理由でクライドは気にしない。 研究室勤務の連中は特にそうだ。 栄養ドリンクを何十本も持ち込んでいたり普通にするのでそんなのを気にしていたら仕事にならないのだろう。 無論、きっちりと守る奴もいるが、そんなのは少数である。

 プルタブを開けながら、三人がコーヒーに口をつける。 リンディだけ一人涙目だがしょうがない。 甘い奴ではなくブラックなのである。 さもありなん。

「……で、相変わらず依頼はなしですか?」

 コーヒーの残りを冷蔵庫に詰めながら、グリモアが問いかける。 リンディのデバイスは元々自己修復機能がついているので少々の破損程度ならすぐに直る。 そのせいで彼女からの仕事の依頼というのはかなり少ない。 最新パーツと交換するときぐらいしかクライドに仕事を頼んだことは無い。

「そうね、まだこのままで良いかしら。 腕の良いデバイスマイスターに見てもらっているから私としても安心だわ」

 微笑を浮かべながらリンディはそういう。

「まあ、問題が出そうなデバイスでは無いからなぁ。 全部超高級パーツで組んでるし、調整にもそれなりに気を使ってる。 そこまでやって文句言われたらどのデバイスマイスターだってキレるぞ」

「ふふ、そうですね。 ああ、でも最近また反応速度が遅いような気がしてきたんですけどどうにかできますか?」

「……いや、さすがにそれ以上を求めるんならストレージにするしかないぞ? だが、リンディがストレージにするのは不味い。 長所が消えるしな。 いっそのこと二本持てばどうだ? ストレージとインテリの二刀流か、インテリの二刀流だ。 それで弾幕張ったら絶対に敵はお前に近づけないぞ?」

「うーん、そうしても良いんですけど……杖型で二刀流している人なんていませんよ?」

「何事も初めてというのは往々にしてあるものだ。 あの弾幕を倍だせるようになったらそれだけで弾幕兵器確実だぞ? 威嚇射撃だけで敵が投降してくるかも知れん」

「いえ、室長。 そもそもあれだけ馬鹿げた弾幕を倍出せるようにするとハラオウン執務官が持たないと思うのですが?」

「わからんぞ? こいつは普通の魔導師と比べたら魔力資質が人外魔境のレベルに到達しているのだ。 三刀流もいけるかもしれん」

「さ、三刀流ですか? 私の腕は二つしかありませんよ?」

「何を言う。 口がまだ残っているじゃないか。 いや、寧ろデバイスで全身を武装させるか? 隠し腕ならぬ隠しデバイスみたいな感じにすれば……いや、しかしそれでは制御が……いや、だがフルアーマーWリンディも捨て難い選択肢ではある……むぅ、悩むな」

 ブツブツと呟きながらトリップするクライド。 そのいつもの様子に、リンディとグリモアがため息をつく。 デバイスの話をするとよくこうなる。 マイスター仲間で議論をし始めるともう止まらない。 完全なマニアであった。

「……やはり、室長は病気です」

 こうなったクライドを止めるのも助手の役目だった。 会話に参加し、さらにディープな方向に持っていくことも可能だが、病状が悪化しすぎると危険である。 とりあえず、グリモアはポンポンと肩を叩いて現実へと回帰させた。

「……む、いかんな。 最近どうもデバイスのことを考えるとついつい脳内会議に走ってしまう」

「マルチタスクでそれをするのはあまりに危険だと思います。 今後の精神安定のためにも自重を覚えたらどうでしょうか室長」

「だが、全身装着型の面白いデバイスを考えたぞ? 今度検討してみよう」

「は、話を戻しても良いですかクライドさん?」

「んん? ああ、そうだったデバイスの反応速度を上げる話だったな?」

 単純にパーツ交換でこれ以上を出すのは不可能だし、インテリジェントデバイスである限りはその反応速度がストレージデバイスを基本設計のレベルで超えることはできない。 長所と短所がそれぞれあり、リンディにはインテリジェントデバイスがあっているからこそストレージに今更変更させるのはかえって危ない。 となれば、基本設計の段階から根本的な仕様変更をするしかない。 それも、現行のインテリジェントデバイスとは異なるアプローチのものが必要だろう。

 クライドが再び黙考する。 タンタンと机を指で叩きリズムを取りながら考える姿勢を取る。 ついでに、禁煙パイプも咥えた。 気分を落ち着かせる香りを口いっぱい吸い込みながら、目を細めて天井を見る。 そうして、一、二分ほど経ってからようやく結論を出した。

「如何ながら、今のままじゃどうやっても無理だな。 こればっかりはパーツの性能が上がるのを待つしかない。 ストレージにするという選択肢はありえないしな。 ユニゾンデバイス用意するとかしないと無理だろう。 だが、アレは容易に作れるもんじゃない。 現状では我慢してもらうしかないな」

「……そうですか」

「とりあえず、デバイスの今のデータをくれるか? 設定で誤魔化せる部分があるか検討してみる」

「はい」

 転送されてくるデータを睨むようにしながら、クライドがグリモアに視線を送る。 それに頷くとグリモアもまた自分のデスクに座ってそのデータを閲覧していく。 デバイスマイスターの資格こそ持っていないが、グリモアのデバイスマイスターとしての力量はかなり高い。 奇抜な発想という部分でこそクライドに及ばないが、現行の理論範囲内での理解という点ではクライドが唖然とするほどのものを持っているのだ。 本当に何故彼女が未だに資格を取らないのかが謎であるが、単純な最善を検討する上では彼女の意見は頼もしい。

「リンディ、ちょっと時間かかるから出て行った方が良いぞ? とりあえず結果は後でメールしとくわ」 

「そうですか? では、お願いしますね」

 やる気になった彼を邪魔をしないように頷くと、挨拶もそこそこにリンディは部屋を後にする。 ああなると、彼は終わるまで作業に没頭し続けるだろう。 デバイスマイスターという連中は大抵そうであることをリンディは知っているが、少しだけそれに寂しさを感じた。 そして同時に、彼と同じ時間を過ごせる女性を少しばかり羨ましく思ってしまった。

「――もう、いつまで待てば良いんですかクライドさん? 私はそんなに長くは待てません……少しずつ、私の中も変わっていくんですよ?」

 閉まった自動ドアの向こうで作業するクライドに聞こえないように呟くと、リンディは通路を進んでいった。 どこか後ろ髪惹かれてしまうその理由は当然彼女しか知らない。




















「反応速度を重視したら他の性能が軒並み下がるな。 バランスが途端に崩れちまう。 限界性能超えてるなぁ完璧」

「今のセッティングがベストだと思います。 正直、ここまでデバイスの性能を完全に引き出しきっている彼女には驚愕を隠し切れません」

「デバイスの性能が追いついていないってところが脱帽だな。 俺ならこれだけで十分すぎるほどお釣りが帰って来るんだがなぁ……」

 羨ましさと呆れが入り混じった顔でクライドは言う。 高級機という輩はそれだけ法外なスペックを持っているのである。 なのに、才能がそれを凌駕している。 並の魔導師にはこんなことは起きないはずである。 そこには、首を傾げざるを得ない。 昔はそんなことは無かったはずなのだ。 だが、執務官をやるうちに自然とリンディの魔法資質が開花していきこうなった。 練習より試合、訓練よりも実戦ということなのだろう。 実戦には出ないクライドには分からない何かがあるのかもしれない。

「もう一つ演算装置をつけるか? いやいや、感応制御系の反応の遅さが気になるわけだろう? 処理速度というよりはどちらかといえば伝達系が課題か? サポートAIの負担もあるから演算系も無関係とは言えんかもしれんが……だったらむしろ――」

「室長、諦めたらどうです? 単純に新しい概念かパーツでも開発しなければ無理だと思います。 しかも、それをやるならプロジェクト単位での研究が必要かと思いますが?」

「いや、だがデバイスマイスターとして簡単に敗北を認めるわけにもいかん」

「プライドですか?」

「顧客のニーズに応えられないようでは、独立なんてできんからな」

「……独立するんですか?」

「ん? ああ、いつかしたいな。 こう、民間用のオーダーメイドの店とかな。 デバイスマイスターの資格はもう取ったし、後は金と経験と営業ノウハウが問題だがな」

 腕を組みながら考える。 このまま本局に居続けるのも悪くはないのだが、厄介ごとが全部片付いたらそういうのをやってみたいと最近になって考えていた。 頑固親父が道楽でやるような、そんなのが良い。 退職後の話でも良いのだが、いつかはそういうのにチャレンジしてみたいと思うようになっていた。 某脱サラ魔導師のラーメン屋に通っているとよく思う。

「まあ、ずっと先の話だろうよ。 最近ミッドチルダの方が何やらきな臭いからな」

「ああ、連日事件が横行してますね。 数年前のような平和が嘘のようです」

「なんでいきなりこうなってるのかがさっぱり理解できないよな。 本局でいるから陸の情報が入り辛いって言うのもあるのかもしれないが、やはり不自然なものを感じる」

「地上の警備がザルなのでは? よく人材不足だって聞きますけど……」

「人材不足っていうのは俺が訓練学校に通っていたとき、大体九年前からずっと叫ばれていたことなんだが、だとしても昨今の犯罪件数は異常だぞ? 地上の知り合いがボヤいてたんだが、どうにも大規模な裏がありそうだっていう話だ。 黎明期に無茶をしたツケだって言う評論家もいるらしいが、本当にそれだけなのか。 まるで”地上本部”の監視の目を掻い潜るようにして連中が動いているんじゃないかって専らの噂らしい。 一部では管理局の腹黒い奴らが犯罪者に情報を横流ししてるんじゃないかって話まであるからな」

「へぇぇ面白い話ですね。 ……室長も管理局が次元犯罪者と手を組んでいるって考えてますか?」

「ああ、間違いなく上の連中の誰かが組んでると思うぞ」

 何の躊躇も無くクライドは言う。 そのことにグリモアが眉を顰めた。

「……どうしてそう思うんです?」

「オフのときに陸の知り合いに頼まれてな、犯罪者から押収したデバイスを見たんだが……明らかに可笑しいことが多々あった。 ”本局”でも試験中の、まだ出回っていない最新のデバイスパーツが組み込まれているデバイスがいくつかその中にあったりな。 目を疑ったが、アレは間違いない。 どっかで誰かが糸を引いている可能性が高いぞ」

「それは――」

「それらは盗まれたわけでもない。 明らかに出ていないはずのものが外に、それも犯罪者の手に渡っているんだ。 誰がどう見たって関連性は否定できんだろう。 それ以来、こっちでもその出所を探してるんだが……そうとう上手く立ち回っているらしい。 尻尾を中々出さないし、そのおかげで上の連中の管理責任が問われているらしいからな。 迷惑な話だよ」

 どこかに抜け道があるのか、そういう情報を売る輩がいるということだけは確かだった。 時空管理局は巨大な組織だ。 その中に利益に目がくらんで魔が差した奴が出てくることは十分にありえる。 大部分の局員はそういう不正を許さない正義感を持っていると信じたいが、こればっかりはどうにもならない。 魔法社会だなんだといっておきながら質量兵器時代と人間のあり方の根源的な部分は全く進歩など無いのかもしれない。

「ちなみに、俺が発掘したスクラップの中にも可笑しいのが稀にある。 オーパーツ<こんなところに無いはずのもの>って奴だな。 本当に極稀にだが存在している。 俺が”発掘”を許されているのも一々それを報告するからかもしれんな。 無論、データを徹底的に取った後に研究してるチームの参考用に譲渡したけどな」

「……初耳ですよ室長?」

「うむ、実際見つけたのはニ、三個だからな」 

 見知らぬパーツ。 そんなものが無いなどとは言わない。 いくらデバイスマイスターといえど、例えばずっと昔の体系化がされる前のパーツやロストロギアに組み込まれている法外なレベルのパーツなどをクライドが知っているわけが無い。 そんなものではなくて、極々ありえるレベルの、それもまだ実用化がされて無いはずのものや試験段階のモノがあった。 試作品系統がスクラップになるとしても、それは随分と先の話だし形になったという話も聞いたことが無い。 まだ、こんなところにあって良いはずが無いのだ。 大体、壊れたとしてもアレだけのものならば資料として保存するのが普通だろう。 だが、アレは違う。 ”そんな生優しい”ものでは断じて無い。 既に実用化がされた上でそうなっているのだ。 クライド自身が巻き込まれたことはまだ無いが、危機感を募らせる理由の一つでもあった。

「ちなみに、どんなパーツなんです?」

「開発中のSSS級レベルの魔力蓄積容量を持つ超大容量小型魔力チャンバーとか、やっぱり開発中の新型演算装置、それでこれまたやっぱり捻り無く開発中の次世代型感応制御装置。 ここまで来ると、『おい、実は完成しているのに秘匿してやがるんじゃねーか』と突っ込みを入れたくなるぞ俺は。 実際に開発している連中に問い合わせたら目を丸くしやがるから驚きだ。 一応査察官が記憶探ったって話も聞くが、やっぱり全員白だって話だ」

「そうですか。 しかし、それだと意味が分かりませんね? 隠しているのか隠していないのかサッパリ分かりません。 態々そんなところから見つかるのは可笑しいですし」

「どうでも良いんじゃないか? 多分、完成させたデータを所持しているから後はもう用なし。 あるいは、それ以上のものをもう持っているから、敵に塩を送っているのかもしれん。 俺はそこに連中の余裕を見るね。 多分、そいつらは管理局なんて気にも留めてないぞ? しかも、管理局内部にひっそりと隠れているわけだ。 いやぁ、怖いねぇ」

 そして、一番恐ろしいのはSSS級レベルの魔力蓄積容量を持つ超大容量小型魔力チャンバーの存在だ。 つまりそれは、前提としてそれを使う必要があるような法外な魔力を持った魔導師が敵に存在するということではないのか? 想像の域を出ないが、もし仮にその推理が正しいのであればとんでもない話だ。 記録の上ではそんな伝説級の魔力資質を持つ人間はほとんど見つかっていないはずだ。 現在の管理局では確か”空戦SS+”が最高だと聞いている。 SSSとはもはや存在するかさえ分からない定義の世界にいる本物の化け物なのだ。

「……恐ろしい話をしないでください」

「ああ、多分大丈夫だろ。 一般デバイスマイスターが狙われるなんてありえない。 天才的な技術を持っている奴とかならその技術力を狙われるかもしれんが、そんなのは一握りだ。 少なくともまだまだ下の俺やそもそも資格を持ってないグリモア君が気にしてもしょうがないさ」

「だと良いんですけどね?」

「っと、いかんいかん。 メンテナンスもやりっ放しだ。 反応速度向上は課題にとっておくか。 リンディには悪いが、もうしばらくは我慢してもらおう」

 メールに簡潔に要件を打ち込むと、クライドは席を立つ。 メンテナンス用の調整槽に浮かぶデバイスたちが早く終わらせて欲しいとコアを明滅させている。

「これ、武装隊のですか?」

「ああ、全部砲撃用の奴な。 なんか知らんが、最近の流行のナンバーワンは砲撃タイプらしい。 元々杖型ばっかりだったが、最近特にそうだな。 なんか管理局の戦術が質量兵器時代の戦術に戻りつつあるって話を聞いたぞ」

「陸士が基本的に多いですからね。 自然とそうなるのでは?」

「才能ある奴の出生率は少ないからなぁ。 低ランクで戦うとなるとやっぱ数で押せる遠距離タイプが求められるのは必然……か」

「聖王教会のほうで騎士がいますし、バランスが取れていいのでは?」

「いや、管理局と教会は実際はあんまり仲良くないぞ? どっちかって言うと連中は不承不承従ってるって感じだ。 亡命時代の負債を義理で処理しているって印象の方が強い。 というか、文化継承と維持だけで案外精一杯なのかもしれんな」

 聖王教会とはミッドチルダ北部にあるベルカ自治領に本部を置く宗教団体だ。 だが、管理局と同じく危険なロストロギアの調査や保守を使命としている。 そのせいで偶に管理局と小競り合いをすることもあるという。 最も、表向きにはどちらも関係は良好という話で通っている。 だが、独自に教会騎士団と呼ばれる戦力を持っていたり、次元世界で最大規模の宗教規模になっている昨今ではその力は管理局が無視できないレベルにまで到っている。 古の王である聖王やその血縁者、縁の騎士などを崇め、さらに失われたベルカの文化の維持などに力を尽くしている。

 割と緩い教義らしいが、そのせいでとにかく信徒が多い。 そして彼らが保有する騎士の力というのはやはり一対一での強さを追求している人間ばかりだ。 騎士の思想を色濃く残しているので、少なくとも個人の決戦力を割りと重視する。 ある意味管理局とは対極の戦力を保有しているといえるだろう。

 ただ、やはり失われた世界の魔法形態であるベルカ式は年々使い手を減らしていると聞く。 そのせいで現在残っているそれとミッド式とを組み合わせた近代式を生み出し、それ以上の技術喪失を防ごうと躍起になっている。 この文化維持行動はまだ当分は続くだろう。 継承する連中がいなくなったら即ミッド式に飲み込まれて自然消滅しそうな現状なので、連中の必死さというのがヒシヒシと伝わってくる。

「聖王とか現代に光臨したらすごいことになるんだろうなぁ。 ベルカ領でパレードとかやるんかね?」

「あの血族はもういないという話ですよ? 最早伝説の彼方にしか残っていませんよ」

「でも聖遺物とか残ってるんだろう? どっかの”馬鹿”が再生しようぜ? なんて言い出して実行することもあるかもしれないぞ」

「完璧に管理局法違反です。 時空管理局が強制捜査に入ります」

「そして現代に蘇った聖王を守れと教会騎士団とぶつかるわけだ。 いやはや、ミッドチルダも随分な火種を残しているもんだな。 ヴァルハラ辺りにでも籍を移すべきかね?」

 冗談めかしてそう言うクライド。 最も、本人はそのうち聖王っぽい存在が復活するだろうことを知っているので笑えないジョークだと思っていた。

(聖王ヴィヴィオ……うーむこの場合法王ヴィヴィオになるのか? 通り過ぎたら教会の連中に拝まれるのかねぇ? 何せ生ける伝説になるわけだろう? ……ベルカ最後の日ならぬミッド最後の日とか誘発しないだろうな?)

 恐ろしい親子喧嘩に発展しそうである。 やはり、魔王を有する管理局が勝つのだろうか?

「まさか、な」

「どうかしましたか室長?」
 
「いや、想像したらちょっと笑えることがあったんでな。 さて、真面目に依頼をこなしますか。 定時までに終わらせたい」

「はい」

 そうして、クライドはグリモアと共に仕事を再開する。 メンテナンスの仕事はそんな急ぐものではないのだが、できる限り速くするに越したことは無い。 有事の際に動ける魔導師の数というのはあったほうが良いし、人手不足だと分かりきっている現状では予備戦力を用意するだけの余裕など無いのだから。


――そうして、今日もクライドは真面目に職務に励んでいた。
 
コメント
二部きたああって9年後!?
エイヤル22歳のリンディ18歳か…

そして本編はエイヤル君我が道を行きすぎですw
婚約者リンディがあんなにラブ臭を発生させてるというのに…原作時期になるまでこの関係のつもりか?
【2008/08/14 00:21】 | |・ω・) #LkZag.iM | [edit]
更新、心の底からお待ちしておりました!まずアイドル「アリシア」にド肝をぬかれました。プレシアママはどうなっているんだ!?
そしてロリンディが成長してしまった事に一抹の寂しさを感じていたのですが……恋する乙女リンディさんも負けず劣らず素敵です!
リンディベインは鈍感を断つ刃、最後にエイヤル君の隣にいるのはきっと君だ!
【2008/08/14 00:37】 | 打刀 #- | [edit]
新章開始乙です!!
9年もリンディを放置しつつ、ボクっ娘のフラグも立てるなんて…
このエイヤルめ!

しっかし原作にはもう戻れないぐらいに流れが変わってますね。
今後の展開もwktkです。
【2008/08/14 00:57】 | kazaawa #JalddpaA | [edit]
あれから9年、エイヤル22歳のリンディ18歳。
リンディは順調にエリートコース、エイヤルは「我が道を行く」という感じですが、アイドルのアリシアの名を見た時は驚きました。
家で偶にアリシアの面倒をザフィーラが見て、プレシアの話題がないということは、ヒュードラの件で世間の風当たりが強く母と別居中?。

黒執事服着たザフィーラと、ブラコン全開でエイヤルお兄ちゃんに懐くアリシア、それ見て青筋浮かべるリンディとか幻視しましたがw。
【2008/08/14 01:47】 | rin #mQop/nM. | [edit]
いろいろ本編フラグをぶち壊してるエイヤルに笑いつつも
最後の方の想像、実現しない可能性のが高い気がするぞww
アリシア死なない→プレシア、ジュエルシード求めない→ユーノ、地球に行かない→魔砲少女高町なのは生まれない な気もww
まぁ、いろいろと黒い管理局のことだから別の人間が似たような事件起こす気もするけどww
しかし、アイドル歌手アリシア……うん、いいものだ(ぁ
【2008/08/14 03:13】 | 蛇 #94EnyFqg | [edit]
祝、第二部開始!おめでとうございます。そしてありがとう良作。

もう何が驚いたかというと、いつの間にかフラグたってるボクっ子でも、着実に固まってきている18歳と15歳でも、なんか微妙にたってそうなテスタロッサ親子でもなく、『夫婦の営むラーメン屋』のところだったり。侍兄貴もついに所帯持ったか・・・・・

あとザース何やってんの?結婚通り越して子持ちって・・・、そういえば虹男の家庭の事情は何とかなったんだろうか?
それに比べて主人公は相変わらずの受身+ヘタレがGJ!リンディの婚約者発言でリアルに吹いたけど、相変わらずの(仮)つきのようですね。

あと訳在り新人・明確な分岐はわかるが『占い好きの友人』はだれだろう?さすがにわからん。

最後にエイヤルの病気が思った以上に進行していてあれだった。このヒトプロポーズの時でも絶対に指輪じゃなくて指輪型デバイスだよ・・・・とフラグ回避失敗シーンを妄想してみたりしてます。


それでは次回の話と手書き入力の結果発表を心待ちにしています。
【2008/08/14 03:24】 | 竜一 #- | [edit]
占い好きの友人は、グラシア家の人間だったりするんじゃないだろうかw
【2008/08/14 04:16】 | ぬこ #KD5XUSzs | [edit]
なんという原作フラグブレイカーw
一方でアリシアやグリモアにフラグ立ってるし。
是非にも第二部ではエイヤル君を巡る修羅場や、彼の周囲の女の子の存在にヤキモキするリンディが見てみたいです。

あとアリシアに渡したデバイスは、サバイバルデバイスと合わせて次元航行艦用の救急救命デバイスとして売り込めそうですね。
ラーメン屋の女将はやはりミズノハ先生でしょうか?
【2008/08/14 04:39】 | Jing #- | [edit]
占い好きの友人って…アレイスター?
【2008/08/14 05:03】 | 名無しさん #- | [edit]
書こうと思った感想は先に言われてしまったので一番突っ込みたい所だけ。
クライド・・・早く告白しないとリンディが“諦めて”しまうぜ?
因みに個人的に想定したパターンは二つ、
「エイヤルではなくディーゼルルートへ」or「告白されるんじゃなくて略奪に走るリンディ」、
これでしょうwww
後者を希望するww死亡フラグにヘタレてるクライドには嫁に押し倒されるのが相応wwwww
【2008/08/14 05:03】 | 皇 翠輝 #JalddpaA | [edit]
いやー一気に9年経過かー。
順調にクライドがデバイスの鬼になってますなー。
アイドル「アリシア」はふいたw
っていうかキャンプ用デバイス本当に発売したのかーー!w
【2008/08/14 06:55】 | ミャーファ #huhhS54c | [edit]
う~~む、グリモアって名前がもろ魔道書だからうがった見方をしてしまうな。 姓も明かされてないしやっぱりそうなのだろうか?

そういえば、もう、俺の魔道書はページいっぱいまで書ききれたのかな?
【2008/08/14 07:55】 | Tomo #Lis.ZDmI | [edit]
F.E.T.E→F.A.T.Eでは?

ともあれ執筆がんばってください。
毎回楽しみにしています。
【2008/08/14 08:20】 | 名無しさん #mQop/nM. | [edit]
もう、気になるところはいっぱいありますけど、あれから何がどう変わっているのか気になりますね。
特に“俺の魔導書”の完成具合とか。前章に出てきた人物のその後とか。
作中の発言から“敵”の方はまだのようですが、そもそも彼らは10年とか20年の単位で物事を考えているのかどうかすら疑問な方々ですからね。
期を見るぐらいはするんでしょうが、気の長さで勝負してはいけませんw

……っ! て、ちょっと待て! 僕っ娘の名前が“魔導書(グリモア)”って何かの付箋? 姓も出てこなかったし。まさかまさか……っ!
そう考えると“その可笑しい部分が、ボクをこんな風にしてしまったのだとしたら”って言う台詞も意味深に……っ!!
【2008/08/14 08:26】 | マイマイ #aReeLJcY | [edit]
 コメントはたぶんお初に。虹の人が初登場のあたりからの読者っす。

色んな人が色々書かれているので省略しつつ、
「ラーメン侍相手はミズノハ先生なのか……ッ!?」
「フレスタどーなったよ顧客としては付合いあんだろー?」
「さよならフェイト、こんにちはアリシア」
「ジュエルシード拡散がプレシアの手か否かで後の冥王の将来が決まる?」
「一度くらい海鳴の人たちを観察しといた方がいいような」
「HGS読心能力こそないが、僕ッ娘の印象が若干リスティ槙原だ……!」
「そもそもエイヤルのPC原作知識はどないやねん」
「ハーヴェイ不在はやはり存在するだけで確定しそうだからか」
「既に色々独自展開および改変に満ちてきて、予測不可だども」
「だからこそ毎度お楽しみにさせていただいとりますー」
【2008/08/14 09:35】 | 比叡山延暦寺 #ZXgcFKS. | [edit]
ロリンディも良かったけど、我慢しきれずにクライドを押し倒す(バインド等で)若リンディ想像して…たまらんですたい!
精神干渉系のエロ魔法って存在しないのかなぁ?
【2008/08/14 09:46】 | イペリット #mQop/nM. | [edit]
未だだろうでも早く見たいな~と思っていた今日この頃。
早ww一週間も経ってないって。
この九年間何があったか?過去の回想ってな感じで出てくるのかな?
それにしても新たなフラグ立ててるよ。実は鈍感スキル持ちですかね~、エイヤル選手ww
それに「アリシア」が生きてるって。「フェイト」はどうなる?
再婚で生まれるのかな?そしてユーノは?砲撃魔導少女は?一体どうなる?
すっごーーく楽しみにまってます。
【2008/08/14 10:56】 | akira #wriFTfcY | [edit]
時代的流れでフェイトはアリシアの娘あたりに生まれ、
魔法の才能もプレシアの隔世遺伝とすればOKだしw
いつも予想できない展開を楽しみにしております。
【2008/08/14 11:43】 | iei #- | [edit]
ロリンディですか...
【2008/08/14 12:35】 | DDD #- | [edit]
 第2部開始万歳。
お待ち・・・してない更新の早さに脱帽です。

 9年間の物語も気にはなるところですが、一番見たいのが
私の場合エイヤルとリンディのやりとりですので、今の戦況
だと・・・9年も何やっているのですかエイヤルくん。

 今後の物語も気になるところですがやはり期待したいのは
・・・頑張れリンディ。
エイヤルくんが頑張ればすぐに片が付くと思うんですけれど
無理っぽいですしね色々と。

 では、この辺で失礼します。第2部、今後も楽しみにお待
ちしております、お身体にはお気をつけて、頑張ってください。
【2008/08/14 12:45】 | rahaku #RW9zqpQg | [edit]
原作フラグを片っ端からへし折るエイヤルに絶望した!www
【2008/08/14 15:52】 | 彼方 #ZLWYz.16 | [edit]
このまま行くとクロノの誕生すら危ぶまれたりとか?
【2008/08/14 17:03】 | meo #- | [edit]
クライドは高ランクに嫉妬してるのか、それともダイ大冒険の名工よろしく圧倒的な魔力が終わってしまうからデバイスに工夫が必要がないからやる気がないのかランクで熱意が変わりすぎですね
【2008/08/14 17:18】 | 夕樹 #EBUSheBA | [edit]
タイトル前のグリモアの語りの部分で「ボク→私」になってたところが2箇所ありましたよ。

第2部待ってました!
いやあ、初っ端から原作知識を持ちつつそれを気にしないクライドには痺れますねwww
第1部のキャラのこともさりげなく話に出てたりして、見つけるたびににやにやしましたw
それにグリモアの登場でヒロインが誰になるのか気になるところ。
主人公の性格からいって、リィンフォースって可能性もあるのかなw
ん~、気になるところがいっぱいで次回が楽しみです。
【2008/08/14 17:23】 | mel #wLMIWoss | [edit]
初めまして!少し前から読んでます。感想は初めてです。
アリシアが来たー! やばい、楽しみすぎる。
あとエイヤル君のラヴ臭の無さがむしろ好きだ。
【2008/08/14 18:54】 | 歌ワニ #HfMzn2gY | [edit]
第二部の始動、待ってました。
エイヤルは9年で突き抜けましたね、デバイス道。リンディが哀愁を誘います、頑張れ。中の悪い助手と、新キャラも出ていっそう期待してます。
【2008/08/14 19:04】 | 悠真 #pYrWfDco | [edit]
第二部まってましたよ!
原作フラグが軒並み破壊されて、先が読めない感じがまたワクワクですねw
エイヤル君の一抹の不安が的中して、運命の修正力に屈するなんてのもみてみたいですねw
【2008/08/14 20:03】 | TD #y9lgmRhA | [edit]
更新乙です、毎回楽しく読ませていただいてます。

>事実上はもう私の婚約者も同然じゃないですか。

これはティーゼルはフレスタフラグを立てたと取って良いんだろうか・・・
考えすぎかなー

>入った当初と比べたら月とすっぽんぐらいに彼への態度が丸くなっている。>きっかけはやはりあの話だろうか。

あーつまり、そう言う事ですか? ニヤニヤが止まりませんw
彼女がアレでクライドをアレしに近付いて、でも・・・とかだと燃えるなぁ。

もう、デバイスと結婚しちゃいなよーとか言ってみる。
【2008/08/14 20:54】 | 草 #SFo5/nok | [edit]
ロリンディをかえせヽ(`Д´)ノ
というのはさておき、第二部開始おめでとうございます。
さて、気になっているのは、俺の魔導書は管制したのでしょうか?
なら、管制人格は?
もう気になって眠れません(つД`)
続き楽しみに待っています。
【2008/08/14 23:05】 | えせる #- | [edit]
更新お疲れ様ですm(_ _)m 1部の初めから読んでましたが初めてこちらに書き込みます。クライドは完璧にデバイスバカになっていて笑えました。リンディとエイヤルがこれからどうなるか気になって仕方ないですo(^-^)o これからも更新頑張って下さい
【2008/08/15 00:39】 | いーちゃん #mQop/nM. | [edit]
リンディとの子供→クロノ
アリシアとの子供→フェイト
ミーアとの子供→ユーノ
これによりクライド君はハーレムを達成した上で原作道理のクロノとフェイトの兄弟を成立させた。
こんな考えが浮かんだ自分、少し自重しろ。
ヒロイン候補も増えてますます続きが気になります。執筆頑張って下さい。
【2008/08/15 01:16】 | 黒百合 #Z0GUnKGM | [edit]
今まで原作過去だったのでキャラが増えていっただけですが、始めて原作キャラが減りそうな感じでちょっとさびしく感じます。

何はともあれ、2期始まった!! おめでとうございます!!

これからも予想の付かない物語にワクワクしながら楽しみにさせていただきます。

レティとは会ってないのかな? と、疑問に思いましたが。これから会うのでしょうか?

アルハザード組に取っては9年間なんてあっと言う間でしょうし、何食わぬ顔で合流してまた問題発生しそうですねぇ。

エイヤル君は魔力とか成長したのかな? また戦闘あるのかな?
グリモアってだぁれ? まだ原作前だけれど、これからどうなるの?
あぁ、想像できない。

といろいろ予想しつつ、次回を楽しみにしています。
【2008/08/15 03:27】 | NIKKA #TY.N/4k. | [edit]
九年とは一気に飛びましたね。

ヤバイ! なんかリンディフラグが消滅しそうな雰囲気がプンプンしてるよ。
このままティーゼルの方に転がってしまうのか。
【2008/08/15 12:51】 | r931 #- | [edit]
これは、ナイス!!
なんて言うか・・・ナイスだよ!!

次回から期待に胸膨らます今日この頃ですw
【2008/08/15 17:58】 | リアン #- | [edit]
上で
リンディとの子供→クロノ
アリシアとの子供→フェイト
ミーアとの子供→ユーノ
とありましたが、全部やっちゃえばいいんだよ。
「なし崩しに、全員にいきなり襲われデキチャイマシタEND」
・・・なんてどうでしょう。

グリモアはエィミィがマリーの母か?
【2008/08/15 22:13】 | ダブルクエスチョン #5ddj7pE2 | [edit]
クライドの魔力資質って夜天の書の中に大半入ってたりするのかな?
いろいろフラグ折りまくってるからこれからの展開が楽しみです。
【2008/08/15 23:43】 | 名無しさん #- | [edit]
はじめまして。
さるびすと申します。

某所で紹介されていたのを見て此方に来たのですが…
面白くて一気に読んでしまいましたこの作品。
これからも楽しみにしています。


※エイヤルとリンディをみてジルとアルカンシェルを連想してしまった・・・
 シュナイゼルのプレイボーイは本当に自重すれば良いと思う
【2008/08/16 10:31】 | さるびす #6XGrrLw2 | [edit]
ダメだ、展開予測しきれないw
いきなり9年後とか驚きの連発ですね。リンディも積極的ですし。
正直に言えば、原作より設定が深くておもしろいですね。

今後も楽しみにしてます。がんばってください
【2008/08/17 17:49】 | nagi #oop9FInw | [edit]
|・ω・)さん 打刀さん kazaawaさん rinさん 蛇さん 竜一さん
ぬこさん Jingさん 名無しさん 皇 翠輝さん ミャーファさん
Tomoさん マイマイさん 比叡山延暦寺さん イペリットさん 
akiraさん ieiさん DDDさん rahakuさん 彼方さん meoさん
夕樹さん melさん 歌ワニさん 悠真さん TDさん 草さん えせるさん
いーちゃんさん 黒百合さん NIKKAさん r931さん リアンさん
ダブルクエスチョンさん さるびすさん nagiさん

どうも、コメントありがとうございます^^


いや、それにしても凄いコメント量だ……(汗
気づいたときには偉いことになってますよぉぉぉ!?
正直、驚愕を隠し切れませんw
【2008/08/18 03:29】 | トラス・シュタイン #da/Koam6 | [edit]
 一気に9年跳んだぁー!?
 しかもボクっ娘のフラグまで立てるなんて、流石エイヤル君! そこに痺れる憧れるぅー!!
 ところで、フレスタ嬢はどうなさってるんでしょうか? 自分は遊園地事件終了時にディーゼル君がもらったアドレス(電話番号だったけ?)はフレスタ嬢のものだと深読みしているんですが、ディーゼル君はリンディ姫に一直線なんですかねぇ?


追記:
 エイヤルとリンディの会話シーンで『清濁汚濁』という表現がありますが、これだと“濁”のほうの意味が強くなってしまうので『清澄汚濁』あたりにしといた方がいいと思います。まぁ、現実社会は“濁”の方が強いという考え方もできるので、合っているちゃあ合っているんですが・・・。
【2008/08/19 12:44】 | Mk-2 #mQop/nM. | [edit]
作者、だ い す き だ ! ! その3
【2008/08/31 01:18】 | 名無しさん #- | [edit]
名無しさん どうもです^^

いや、それにしてもなんというか……どう返答すれば良いのか
迷うコメントですなw
【2008/09/02 18:27】 | トラス・シュタイン #da/Koam6 | [edit]












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趣味はアニメ・ゲーム・漫画
好きな言葉は因果応報

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