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憑依奮闘記 第5.5話 (なのはSS オリ主憑依系)

 2008-04-06
 現在の魔導師は、ただ魔法が使えれば良いというものではない。 RPGなどならば相手との距離をとって破壊力の高い魔法や補助魔法で戦闘をサポートし、効率的に戦闘を行うための手助けをするようなイメージが一般的でだろうが、長い時間をかけて作り上げられてきたミッドチルダの魔法やベルカの魔法には直接戦闘用の近接戦闘用の魔法がいくつも存在する。 つまりそれは魔導師には様々な戦闘方法を選ぶことができるということであり、魔導師の数だけ戦い方は違うということである。

 例えば、俺ことクライド・エイヤルは総合魔導師であり、基本的には近距離から遠距離まである程度バランス良く対応することができる。 ただし、その力はそれぞれに特化した魔導師には及ばない。 可もなく不可もなくといった具合で戦闘を行うことができるが、特化型に比べれば一つ一つの力は弱いだろう。 さらに、魔力量もそれほど強いというわけでもないので、様々な魔法を効果的に扱う方法を常に模索していなければならない。

 師匠二人に扱かれたおかげでそこそこの強さを持ってはいるものの、あくまでもそこそこ。 小細工を用いなければ格上を打倒することは難しい。 だが、逆に言えば方法さえ確立していれば十分に打倒できる可能性があるということである。 であれば、そのための手段を手に入れることに躊躇をしてはならない。 今のうちにできるだけのことをしておかなければ、未来に大きな不安を残したままになってしまうのだから。

「はっ!!」

 鋭い呼気とともに振るわれる銀の刃が、空気を切り裂きながら疾駆する。 その攻撃速度はクロスレンジの戦闘に慣れていない魔導師ならば、一瞬で両断することができるほどに速い。
 咄嗟に両手に握り締めた青色の刀身を持った刀でそれを防ぐ。 だが、それに込められた魔力と膂力は俺の非力な身体を大きく後方へ弾き飛ばした。

「く!?」

 強化魔法を使っているというのにこの鈍重な手応え。 これが一対一では負けないといわれたベルカの騎士の白兵戦闘能力なのか。 戦慄を感じるとともに、そんな力を持っている彼女たちが俺の味方であるという事実に酷く安堵を覚えていた。

「ふむ、咄嗟の反応にしては悪くはないようだ」 

 そういうと、シグナムは片刃の長剣レヴァンティンを構え少しずつ間合いを詰めてくる。 久しぶりに力を振るえるということもあってか、その顔は少し楽しげだ。 ミズノハ先生を紹介すれば、恐らくは心行くまで魔法戦闘について語るのではなかろうか。 まあ、そのなんだ。 端的に言えばバトルジャンキーの一種に見えるわけだ。 図書館でシャーペンを握り、辞書を片手に四苦八苦している姿からは想像も出来ない剣呑さである。

「シグナム、早く変われよなー。 アタシもずっと運動してなかったから早くそいつ扱いてやりてーんだよ」

「ふふ、そう焦るなヴィータ。 まずは、主クライドには剣の何たるかをその身に刻んでもらう必要がある」

「あー、お手柔らかに頼むぞ」

 口元に愉悦を刻みながらそう語るシグナムは、ちょっと怖い。 一応手加減はしてくれているのだろうが、それでも使い慣れないデバイスを使用している今、ギリギリこちらが反応できるような速度で生かさず殺さずに戦いを強要されるのでは生きた心地がしない。 

「大丈夫ですよクライドさん。 もし怪我をしても回復魔法の類は私得意ですから」

「だ、そうだ。 安心してくれて構わないぞ主よ」

 にっこりと微笑むシャマル、そしてそれに苦笑するザフィーラ。 もはや、俺に退路は無い。 休日だというのにノックダウンされる程の訓練を強要するなんて、これなんて苛め? 悲観しながら刀を前に突き出すようにして構える。

 この青い刀身を持つ刀は、俺が新しく作った自作デバイスである。 鍔元にある魔力刃生成機構から俺の魔力で持って刃を作り、それを用いての近接戦闘を有利に進めるために作り出している。 最大の特徴は、なんといっても峰側の鍔の辺りに取り付けているベルカ式カートリッジシステムである。 古い型であり、単発式でこそあるものの圧縮魔力カートリッジを使用することができるため、有事の際にはかなり重宝することになるだろう。 この前ミズノハ先生と一緒にリンディ用のパーツを探していたときに発見した掘り出し物だ。

 ただこれは元々ベルカ式用のデバイスパーツであり、現状では俺の使用しているミッドチルダの自作パーツに組み込むのはかなりの暴挙だった。 これを利用したミッドチルダの魔導師のデータが少ないために不安定なものになるかもしれなかったのだ。 だが、そこはヴォルケンリッターのデバイスに蓄積されたデータを流用し制御プログラムを作ったおかげで時間はかかったがなんとか問題は解決した。 勿論、まだまだバグがあるだろうし使いながら改造を加えて仕上げていかなければならないだろう。 だが、そこら辺はデバイスを弄るのが好きな俺にとって大した苦労ではない。

 本当の苦労はそれを扱うための効率的な動きを身体で覚えることである。 俺は剣術などさっぱり知らないのである。 シグナムからモーションデータをいくつか貰い、さらに基本的な型や動きを教わることでものにしていくつもりだが、はてさて。  模擬戦闘などで使うにはまだまだ不安が残ると言わざるを得ない。 

 それに、シグナムに直接指導を受けるのは休日にしかできないのも悩みの種だった。 今日のように学校から離れて公共の魔導師訓練施設の一室を借りて休日に訓練するようにしなければならないからである。 魔導師訓練施設は魔法学校生や魔法が使える魔導師が休日に自由に魔法の訓練ができる施設であり、街中にいくつか存在しているためヴォルケンリッターに魔法を教授してもらう環境としては最適だろう。 だが、彼らは凄腕の魔導師である。 やりすぎて施設に被害を出さないかが心配だ。 彼らなら、施設の訓練スペースに張り巡らされた結界を容易くぶち抜けるだろうから。  

「ふふ、ではいくぞ主クライド。 今度は先ほどよりも少し速いが、まあなんとかなるだろう」

「死なない程度でお願いする」

 主の癖に妙に低姿勢になりながら、俺は烈火の将の地獄の特訓を受ける。 だが、俺はこのときすっかり忘れていた。 彼女が人にモノを教えるのは苦手だということを。 次の瞬間、問答無用でこちらの防御をすり抜けてきたレヴァンティンの峰の一撃を受けて、俺は意識を失った。 情けない話だが、これが今の俺の実力である。 だが、一つだけ言いたい。 シグナム、少し速いっていっても限度ってものがあるだろう?

――この日、俺はミズノハ先生のスパルタよりも恐ろしいものの片鱗を味わった。















憑依奮闘記
第5.5話
「妖精と始まりと」












――膨大な魔力量とは、ただそれだけで他を圧倒する力である。  

 だからこそ、それだけでリンディ・ハラオウンは全てを手に入れてきた。 ハラオウン家の英才教育もあり、元々の素養の高さがそれをさらに全てを容易にしていく。 弊害が無かったわけでない。 そのおかげで、彼女は普通の魔導師が知っているべきことを知らない。 知らなくても問題が無かったから、必要でなかったから、それを今まで誰も教えることはなかった。 それが、リンディに初めての敗北を刻んだ要因の一つ。 足りない何かがあると、知らない未知があると知った今の彼女は、それを知るために酷く貪欲になっていた。

 初めは目指すべきものなど特に無かった。 それさえも、彼女にとってはいつでも手に入れられるものでしかなかったからだ。 ザースのように誰かに憧れたから魔導師の道を選んだわけではない。 クライドのように、来るべき脅威から逃げるためでもない。 ただ、魔導師という道が一番自分に適正があったというだけ。 そして、周囲の環境が彼女にその道を望んでいたから。 だから、初めはその道には求めるものなんて何一つ無かった。

 教えられるがままに魔法を覚え、必要になるからと勉強を修め、何もそこに疑問を覚えることなく進んできた。 だが、成長していくにつれて一つだけ彼女は知りたいことができてしまった。


――魔導師とは周囲が勧めるほどに素晴らしいものなのだろうか?


 幼くして既に嘱託に登録し、英才教育によって覚えた数々の魔法と天性の魔力。 ただ、それだけで将来を約束された存在。 彼女には目標というものがなかった。 強いて言えば、両親や祖父母が褒めてくれたことが嬉しかったからということぐらいだろうか。 一つ魔法を覚えるごとに、頬を緩ませて喜んでくれていた。 それが嬉しくなかったといったら嘘である。 でも、幼いながらに思うのだ。 これは、本当に自分に必要なものなのだろうか? 彼女は聡い。 ハラオウン家の天才気質が凝縮されているといっても過言ではない。 その素養が、その血が、自らの道筋に疑問を持たせたとき彼女は一抹の寂しさを覚えた。 だから、あるとき彼女は自らに魔法を教育してくれていた祖母に尋ねてみた。 魔導師の素晴らしさを教えて欲しいと。 返ってきた答えは、実にシンプルだった。 


――それは人々の平和を守る大事な仕事で、とても素晴らしい職業よ。


 だが、その素晴らしい仕事は自分から両親や祖父との時間を奪っている。 その事実が、幼い彼女には許せなかった。 だが同時に思ったことがある。 ならば、自分も同じに成ればもっと一緒にいられるのではないか。 それは成そうと思えばできるのだから、それは実に簡単なことなのではないか?

 両親も祖父も、家に帰ってくることは少ない。 皆が皆、強力な魔導師で次元航行艦で次元世界を飛び回っている。 ならば、自分からその世界に飛び込み、会いにいけるようになればいい。 幼い彼女にはその考えは酷く名案に思えた。 だから、彼女は執務官を目指すこと選んだ。 次元航行艦での任務には大抵執務官が一人つき、同乗する。 自分が執務官になれば、一緒についていくことが出来る。 そこから、リンディの道は決まった。 もしかしたら、両親や祖父はさらに上を目指すように言ってくるかもしれない。 でも、初めはそこから始めたいと彼女は切に思った。 動機としては酷く子供らしい動機である。 幼いながらに家を空けることがが多かったが故に、親からの愛に彼女は非情に飢えていた。 それを埋めるための道に気がついたとき、彼女の魔導師としての世界が一気に広がることになる。 その成長速度は留まることを知らず、唯一側にいてくれた祖母が数年前に死んでからは何かに怯えるように加速度的に成長を遂げていった。 今もまた周囲を驚かせるほどに底を見せない。

 エリートの登竜門としての執務官への道を、彼女は今も最短で駆け抜けていた――。









――目の前に踊る二振りの銃剣。 ミズノハの相棒であり、あの祖父を落すことも可能な恐ろしい力を持った力の象徴。 振り上げる自らのデバイスが、それに衝突した瞬間に甲高い悲鳴を上げる。 膨大な魔力を失った今、その威力に晒されることは酷く怖い。 思わず、全身が震えそうになる。 だが、それでも目を瞑ることなど許されない。

「くっ!?」

 衝撃にたわむデバイス。 攻撃の反動で距離をとりつつ、得意なスティンガーブレイドを生み出して戦闘狂に叩き込む。 数は十。 微妙に時間差を与えて射出し、さらに誘導操作の属性をつける。 高速で飛来する翡翠の魔力剣が、至近距離からミズノハを襲う。 だが、ミズノハはそれを両腕の銃剣と体捌きでやり過ごしていく。 その動き、予測不能。 剣術を習っていないリンディには、高速で襲い掛かってくる魔力剣を剣術で防ぐという神業に驚くことしかできない。

 本物の戦闘技術とは、恐らくはああいうものをいうのだろう。 リンディは思考する。 アレを打倒するために必要なものはなんだ? 得意の空間制圧系の弾幕射撃では意味が無い。 アレを打倒するのなら、”いつも”なら別の魔法かさらにあの銃剣で弾けないほどの威力の魔力を込めたものを撃てば良い。 だが、それが出来ない今できることはなんだ? 答えの一つは知っている。 今必要なのは彼が持っているものだ。 戦闘を円滑にするめるために、自らを優位に立たせるための戦術的工夫だ。 考える、考える、考える。 ――ヒット。  

「スティンガーブレイド・サークルシフト!!」

 近距離が恐ろしいのなら、近距離に近づけさせなければ良い。 自らの周囲に新たに魔力剣を配置し、クライドがシールドカッターでやっていたように自らを中心にして周囲で回転させる。 これで、近づかれる事は無い。 距離を離れての撃ち合いのほうがまだ自分の領分であるはずだ。 後は、我慢比べ。 射撃魔法の応酬で活路を――。 

「――良い工夫だ。 だが、何か忘れていないかリンデイ・ハラオウン?」

 向けられた銃剣の切っ先、銃口に集う黄色い魔力光。 次の瞬間、直接射撃魔法が次々と発射される。 高威力の魔法ではないものの、その発射速度が脅威的であった。 剣と銃の特性を同時に併せ持つミズノハのデバイスはリンディのデバイスよりも格段に砲撃速度が早い。 

 複雑な誘導操作機能こそ付加していないものの、2丁の銃剣で次々と交互に魔力弾を放ってくるその腕前は元砲撃魔導師としての彼女の武器である。 総合系として砲撃に特化しているわけではないリンディとは速度差に差がありすぎた。 次々と中距離から迫る魔力弾が回避行動を取るリンディを襲う。 その狙いは酷く正確で、直接射撃とは思えないほどであった。 周囲で回転するスティンガーブレイドが次々と被弾し、半分がたちまち撃ち落されていく。 近距離、中距離、ミズノハに苦手な距離はないのか? 

 近距離を嫌ったが故に対策として生み出したそれが、次々と消えていく。 回避行動をとりながら負けじと撃ち返すが、こちらの砲撃など脅威ではないのかその猛攻は衰えない。

「距離を選ばない者は、戦場では往々にしている。 現在では砲撃系の人間の方が多いがそれでも私のような変り種がいることを忘れるな」

 最後のスティンガーブレイドが撃ち落すと同時に、ミズノハが高速移動魔法を展開。 一瞬で距離を詰めると、振り上げた銃剣で踊りかかってくる。 辛うじて知覚できるものの、咄嗟に杖を掲げるぐらいしかできない。 シールドを張る暇さえなかった。 中空を切り裂く凶刃が、幾度も踊る。 近距離での対処法を未だに覚え切れていないリンディにとって、それは悪夢のようなコンビネーションであった。

「さらに、私たちは相手の苦手分野をとことん攻める。 相手には苦手な行為を強要させ、自らは得意な戦術で攻める。 そういう嫌らしさが、お前にはまだまだ足りない」

 自分の得意な分野が無い。 それは、魔力量という武器が無くなった今酷く恐ろしい事実だった。 空間制圧魔法を、強力な魔法を使ってもそれ一発でどうにかならない相手に対してリンディは恐ろしく弱い。 訓練生レベルならばそれで何とかなったとしても、ミズノハレベルになればどうとでもやりようはあった。 故に、容赦なくそこをミズノハはつく。

 一撃、二撃、と休み無くリンディを襲うベルセルク。 二刀流故の隙の無さもあって、それは大人が子供を苛めているようにしか遠めには見えないだろう。 一つ選択をミスすれば容易く撃墜される。 このシビアな緊張感は、リンディの小さな身体で耐えられるものではない。 少しずつ、圧倒されていくリンディ。 勿論、ミズノハは手加減をしている。 ただ一方的に撃墜するだけでは意味は無い。 それならば、最初の一瞬ですぐに終わっている。 だが、彼女に必要なのは経験。 こうして打ち合うだけで蓄積されていく経験こそ最大の糧なのだ。 元に、アレほど苦手だった接近戦に対して何とか活路を見出そうと必死に杖を振るう姿は、一端の魔導師の顔である。 

(ふむ、そろそろ何か考え付いたか?)

「――つっ!?」

 剣戟のリズムが変わる。 隙の無い連撃から大振りの威力重視へ。 踊る切っ先の重みで小さな腕に痺れが走る。 事実、子供のリンディにはその一撃に耐えるだけでデバイスを落しそうだった。 握力が死んでいく。 こういう戦いもあるのだと、初めて彼女は知った。 だが、同時に反動の大きさを利用して後ろへと逃げる。 一瞬で良い。 距離を作って、体制を立て直す。 そして、行動を起こす。 翡翠の妖精が勝負へと出るために動く。 咄嗟に出せる魔法は少ない。 簡単な抜き打ちで出せる程度の魔法では意味が無い。 ならば、頼れる魔法は一つしかない。 彼女が長らく愛用しているたった一つ。 魔力剣で広範囲を制圧するための魔法だけ。 アレならば、威力も展開速度も申し分ない。

「スティンガーブレイド・ウォールシフト、行きなさい!!」

 実体顕現と同時に、一斉に両者の間に現れる翡翠の剣。 二十数本のそれが、距離を詰めようとしたミズノハに一斉に牙を向く。 だが、彼女には少しの動揺も無い。 眉一つ動かさずに対処していく。 高速で打ち出される砲撃。 抜き打ち気味であったが、展開速度を重視した程度の魔法ならば破壊するのは苦ではない。 さらに、撃ち漏らしはシールドで防ぐ。 一瞬”視界”が遮られるものの、そうして剣群を突破するミズノハ。 そこへ、今度は翡翠の妖精が小さな体躯で己のデバイスを掲げ、踊りかかっていく。 自ら接近戦を挑もうというのか、今までに無い動きにミズノハが口を歪める。 銃剣の引き金を引き、そのまま至近距離で砲撃。 これで終りか? などと思った瞬間、砲弾に触れたリンディが爆発した。 

「――ほう!?」  

 感嘆が知らず知らず漏れていた。 クライドの幻影<フェイク>を真似たのだろうか。 咄嗟に考え、爆煙で塞がれる視界を突っ切っていく。 シールドを展開。

(さあ、どうする?) 

 何を企んでいるのか、酷く楽しみだった。 セオリー通りなら、この煙を利用し次の攻撃への布石とする。 バインドか? それとも煙に乗じた奇襲か? それとも――。

 爆煙を抜けるミズノハ。 その目に映っているのはリンディの姿。 展開している魔法は……無い。 であれば、アレもフェイクだろうか。 無防備に空中に佇むそれは、どちらか咄嗟に判断し辛い。 全身の神経を集中させる。 デバイスのセンサーの情報を確認し、僅かな変化も見逃さないようにしながらそのまま銃剣の引き金を引こうとして、背後からの気配に反応。 いきなり背後から姿を現した何かに対して、勘を頼りに銃剣を振るう。 振り返った先にいたのは、いつの間にか背後にいた翡翠の妖精。 ――問答無用で振るった剣が妖精を切り裂く。 だが、手応えは無い。 剣の衝撃を受けて、霧散する妖精。

(これも幻影<フェイク>ならば、本体は――)

――振り返る。

 そこに、翡翠の刃をデバイスから生み出して今にも振り下ろさんとするリンディの姿がある。 幻影<フェイク>を装って隙を伺っていたらしい。 今までで見たことの無い攻撃。 ここにきて、リンディはミズノハの十八番である近距離を選んだ。 よく見れば、クライドが買っていたパーツがいつのまにかデバイスの先端にくっついている。 デバイスに収納して、近距離用の武器を隠していたのか。

 何の工夫も無い、ただの振り下ろしだった。 そんな程度なら、脅威ではない。 銃剣の片方で受け、無防備な身体を一薙ぎにしてやろう。 利き腕ではない左腕の銃剣を掲げようと力を込める。 ――が、腕が予想に反して動かない。 次の瞬間、ミズノハは自らの身体が少しずつ束縛されているのに気がついた。 

(振り返ったあの一瞬でバインドを設置していたか!?) 

 予想に反して無防備となった身体。 一つずつ自らの四肢を拘束するバインド。 そこへ、リンディの振り上げた翡翠の刃が振り下ろされる。 それが、ミズノハの防御フィールドを切り裂こうと猛威を振るった。 だが、それだけでは足りない。 ノーダメージだったわけではないが、それでもミズノハはまだ無力化されていない。 そこに追撃する翡翠の刃。 翡翠の刃が、空中に斬撃を刻むべく疾駆する。 その猛攻に、バインドに貼り付けにされたミズノハは対処することはできないように見える。

 だが、それは訓練生レベルの話だ。 少なくともミズノハには一撃分の時間で十分である。 斬撃の痛みなど知らぬと、痛覚を無視しながら演算されたバインドブレイクがミズノハを拘束していた術式強度の脆いそのバインドを引きちぎる。 振るわれる刃に、自由になった獲物が踊る。 胴体を薙ぎ払おうとした刃を自らの銃剣で防ぐと、もう一つの銃剣を問答無用で振り下ろすミズノハ。 それで、決まりだった。

「――っ!?」
  
 リンディの小さな身体を蹂躙する黄色の斬撃。 リンディの悲鳴さえ断ち切るその斬撃は、唯の一撃でリンディをノックダウンした。













「……ふむ、驚異的な速度で成長しているな」

 医務室のベッドの上で眠っているリンディの寝顔を見ながら、ミズノハは苦笑する。 先ほどの模擬戦での動きは、クライドの戦い方を良い意味で取り入れていた。 どうやら、あの面倒くさがりやも良い仕事をするらしい。 煙幕、幻影、そしてバインド。 これらの三つをかなり効果的に使う方法とタイミングをしっかりと覚えてきている。 惜しむらくは最後の一撃か。 あの場面では一撃で意識を断ち切らなければならない。 それができないと気づき、油断無く二撃目を繰り出してきたのは悪くなかったが少なくとも防がれた後の反撃までを考慮できるようにはさせたいところだ。

 やや痛みが走る自分の身体を押さえながら、しかし、とミズノハは思う。 初めの力押ししか知らなかった頃と比べれば、あれだけ覚えていれば十分及第点であると。 彼女は出力リミッターをつけているのだ。 本来ならあの一撃で落されているとも言えなくも無い。 もっとも、同格ならば今のように抵抗することもできるだろうから、まだまだだともいえるのだが。 さすがにそこまでを九歳児に強要するのは早すぎる気もする。 だが、この少女は間違いなくそれができるようになる器をもっているのだ。 末恐ろしいことこの上ない。

「鍛え方次第では、前人未到のSSSにまで行けるか?」

 管理局最強ランクであるSSS。 過去、このランクを修めることができた人間は十人もいないと聞く。 もし、彼女がそこまで駆け上がれるとしたら管理局での地位は約束されたも同然である。 あのヴォルク・ハラオウン提督もさぞ鼻高々であろう。

「いや、さすがにそれは高望みしすぎか?」

 妙に彼女に期待している自分がいる。 それは、SSSと戦ってみたいという単純な興味もあったが、そういう絶対に自分の手に届かない領域に住む存在への憧憬が混ざっているものだった。 才能に嫉妬するなんてことは、よくあること。 ミズノハ・サタケという人間でもそれは十分に感じる感情だ。 いや、低ランク魔導師や一般の魔導師に憧れるだけの人間でさえも失うことができない負の感情そのものである。 だからこそ、それに嫉妬した人間が悔しさをバネに足りないモノを何かの形で補いながら、さらなる高みを目指していく。 最強の絶対者は常に必要だ。 後ろに立つ者の憧れを一心に背負い、目標となりうることができるならそれほど最強の称号に価値を見出せることもない。 最も、その最強は常に孤独を背負うことになるだろう。 それは、どれほどの苦難だろうか? ただ、強者の影を追い続けることしかできないミズノハには未知の視界であることは想像に難くない。 あるいは、アーク・チェザイルであれば少しはそれを理解できたのだろうか?

「アーク、お前ならどう思う? ランクに関係なく強かったお前なら或いは私が知らない世界が見えていたのか?」
 
 目指してきた背中は、酷く遠い。 今でも手の届かないその剣の魔導師に、しばしミズノハは思いを馳せる。 

「……だが、そういえばリンディ・ハラオウンに目指すべき人間などいるのか?」
 
 ライバル<宿敵>、目標、そういったものがこの少女には存在するだろうか? ふと湧き上がってきた疑問。 同レベルの他者の存在は、自らを高める起爆剤として非常に有用である。 けれど、彼女のような高ランク魔導師にとってはその存在を探すことは酷く難しい。 元々その人口が少ないのだから、運命の出会いでもなければ、その機会にさえ恵まれないというのは十分にありえる。

「……クライドは、違うな。 あいつの在り方は学ぶべきだが、真にリンディの宿敵と成り得る存在ではない。 力を抑えつけた今、奴を目標にするならそれでも構わないと思うが……しかし、それではリミッターを外した時にその先へと続かない」

 クライドの強さは、酷く歪だ。 少なくとも、本当に本人が強いわけではない。 あの少年の強さは狡猾さや用意周到さと言った部分に起因するものだ。 まともに殴り合って成長するようなライバルには到底なりえない。

「ヴォルク提督……は論外か。 彼は力押しの筆頭格だ。 彼では伸ばすことは出来ないだろう。 それに、彼は祖父という立ち位置以外には成りえない。 ……ふむ。 難儀なものだな才能がありすぎるというのは」

 切磋琢磨する相手がいない。 それは、どれほど才能の成長の妨げになるのか。 彼女の先を考える上で、考慮するべき重要な要素であるように思える。 持って生まれた才能故に無い成長促進要素。 今から考えても遅いが、それでも憂慮せずにはいられない。

「……次から、短期入学者は出来る限り二人セットで受け入れるべきだな。 校長に提案してみるか」

 思いついた考えに、教育者としてミズノハの思考に火がついていく。 できれば、彼女の先までカバーする何がしかの要素を与えたいと彼女は思う。 今は無理でも、先に布石を置くぐらいはできるだろう。 眠っているリンディの頭を一撫でするとミズノハは立ち上がって医務室を出て行く。 その足が向かう先は校長室に決まっていた。 













 夢を見ていた。 まだ、時をそれほど刻んでいなかったリンディがそこにいる。 今よりも幼く、今よりも年相応で、今よりもずっと甘えん坊だった。 懐かしい、と純粋に思う。 その頃はまだ、祖母が生きていて、もっぱら彼女は祖母と一緒に過ごしていた。 まだ、寂しさを我慢できた頃のリンディ・ハラオウンの記憶だった。

「リンディ、今日から少し魔法の勉強をしてみましょうか」

 皺の刻まれた相貌が、優しげにリンディを見下ろしている。 その柔和は笑顔は、いつも絶えずいつだって彼女の側にいてくれた唯一人の人だった。 父も母も次元世界を行き来する職務に終われ、滅多に帰って来ることは無い。 けれどそれでも、祖母だけは孤独から自分を守り続けてくれていた。 寂しさを忘れるほど、両親からもらえない時間を祖母から一身に受けていたことは、もう遠い昔のように感じられるほど懐かしい。 まだ、祖母が亡くなってから数年しか経っていないというのに、それでもその時間がもう帰ってこないと思うと、それは宝物のように大切な記憶であった。

 この夢を、懐かしいだけの夢だと断じることは容易い。 けれど、リンディ・ハラオウンにはそうすることはできなかった。 これは、原初<はじまり>。 魔導師としてのリンディ・ハラオウンの原点とも言うべき記憶だったから。

「さあ、リンディ。 私のお古で悪いけれど、これを握ってみなさい」

 差し出されたのは、古ぼけた杖型のデバイス。 今ではもう、それは型遅れのデバイスでしかなかった。 使い古されたそれは、所々色を失っていて年代を感じさせる。 もはや、ただ主と余生を過ごすだけになった祖母の戦友。 それを、少し誇らしげにしながら祖母は幼いリンディにそのデバイスを差し出す。 リンディはそのデバイスに何かを感じた気がした。 使い古されてはいるが、それでもそのデバイスはまだしっかりと生きていたのだ。 コアである翡翠の宝石の輝きは、幼いリンディから見ても十分に綺麗で美しいものだった。 祖母譲りの翡翠の髪とお揃いで、どこかそれに触れられたことが嬉しかったことをリンディは今でも覚えている。 

 普通は、魔法を覚える場合は簡単な講義から始まる。 そうして、少しずつ理解して身に着けていくのが定石である。 だが、祖母はそんな道理など知らぬとばかりにそれをいきなり孫に渡した。 ハラオウンの血脈が宿してきた魔力資質が、恐ろしいほどに孫に宿っていると確信していたからだ。 であれば、孫には普通のやり方など必要ない。 そんな道理など、知らずとも理解できるのだ。 それこそがハラオウン家を継ぐべき人間の運命であったから。

「わぁ……」

 小さなリンディは、それを握った瞬間に超常の知覚を知った。 デバイスに組み込まれた感応制御システムが、ハラオウンの血を呼び覚ます。 まるで、その感覚が当たり前だと思うほどに今まで知っていた世界が次々と変わっていく。 その変容を、しかしリンディは”何の”戸惑いも無く受け入れていった。 自然と背中から生み出された四枚の羽。 妖精もかくやといわんばかりの美しさを持つ透明なその羽は、リンディを虚空へと誘う。

「そう、それで良いのよリンディ」

 どこか、確信していたのだろう。 祖母は空中に浮遊するリンディの身体を両腕を差し出すと、そのままその胸に抱いた。 今までとは違い、祖母の顔が近い。 リンディは少し自分の様子に戸惑ったがそれでも自分がやっていることを祖母が喜んでくれているのだということは理解した。

 それから、祖母の言う通りに魔法を行使していく。 空中を浮遊しながら外へと向かい、祖母が展開した結界内で様々な魔法を使った。 砲撃魔法、バインド魔法、防御系、支援魔法、ありとあらゆる魔法をリンディは一回で成功させる。 元々祖母がリンディのために沢山の魔法プログラムをデバイスに組み込んでいたので、術式にその膨大な魔力を通すだけで面白いように魔法が起動した。 そこには、才能の無い人間が普通は必要とする練習という工程が欠如していた。 ただ、使えるから使った。 そうして、その身に感じるがままに行使する。 ただ、それだけだった。 にもかかわらず、それだけで魔法を成しえてしまうその才能は、あまりにも常軌を逸している。 祖母は少し呆気に取られたが、それでもフッと笑った。

 祖母自身も当時は強力な魔導師だったが、ここまで出来たわけではない。 まるで、魔法を使うために生まれてきたような孫に、魔導師としての誇らしさを感じていたのだ。 自分を慕う孫。 老後の楽しみでもあった小さな宝物に、これほどの才能があることを確認できて無常の幸福を覚えていたのかもしれない。 やがて、彼女は今度はデバイスを使わずに使った魔法を一つ一つ使えるようになりなさいといって、リンディの頭を一撫でする。 皺皺で、でも暖かなその掌の感触は今でも忘れることが出来ない。 それこそが、始まり。 魔法という超常を初めて理解した日に手に入れた、祖母の無常の愛が篭った一撫で。 全てはここから始まったのだ。

 それから少しずつ、デバイスに組み込まれた魔法をリンディは習得していく。 デバイスで発動させ、それを真似て感覚で使用する。 一つ術式を覚えるたびに、祖母は喜んでくれる。 沢山の魔法を覚えて、久しぶりに帰ってきた祖父や両親に見せれば我がことのように喜んでくれる。 その時間が、魔法に触れれば触れるほど待ち遠しかった。

 けれど、やがて魔法を知れば知るほどに、魔導師として生まれ変わっていくたびに何か物足りなさを感じた。 魔導師としての自分など、元々彼女が欲しかったわけではなかったから。 その力に少し、戸惑いを覚えた。

 祖母に魔導師の素晴らしさを聞いたこともあった。 けれど、それでも理解は出来なかった。 そして、欲求だけが膨らんでいった。 あれだけ喜んでくれた両親や祖父ともっともっと一緒に居たくなったのだ。 祖母だけでは足りない。 もっと、もっと愛情を。 離れ離れの家族に団欒を――。 
 だけど、魔法を覚えるだけでは駄目だった。 その願いは叶わない。 デバイス内に内蔵されていた魔法をあらかた自分のものにした頃、それに気づいた。 そして、祖母が急に死んでしまってからさらに欲求が幼い彼女の心に燻っていった。 だから、聡明な彼女は急がなければならないと思った。 祖母が死んでしまったことを理解したときから、次が誰かということを理解していたから。

 やがてリンディは迫り来る恐怖を感じるようになっていった。 居なくなった祖母の代わりに、家庭教師がついた。 祖母と二人で住んでいた屋敷には使用人が出入りするようになり、見ず知らずの他人との生活まで始まった。 使用人の人は複数人いて、皆優しかったけれど何かが違うと彼女は思った。 祖母とは違う。 あの、柔和で優しげな笑顔は返ってこない。 比べれば嫌でも分かってしまった。

――急がなければならない。

 これ以上無くなってしまう前に。無くなってしまった温もりと同じものが欲しい。 あの皺皺の掌にこそ乗せられていたあの暖かさが。 全く同じものは無理でも、それと同じぐらい暖かいものはまだその手にできるはずだったから。















「痛ぅっ……」

 目を覚ませば、見知った天井。 少なくとも三度は見ただろう。 全身に走った痛みに顔を顰めながら、リンディは目を擦る。 懐かしい夢を見たのだ。 もう手に入らない温もりを、未だに鮮明に宿した価値のある夢を。 知らずに流していた涙が、服の袖を濡らした。

「――後少し。 そうすれば私は、あれに届く」

 リンディには、目指すべき魔導師はいない。 けれど、欲しいものは確かにあった。 だからこそ、それが叶うまでは止まることはありえない。 足を止める暇も、時間も無い。 今はただ邁進するのみ。 それ以外に、あの掌に届く道は無いのだ。 ゆっくりとシーツから右手を伸ばし、あの掌が撫でてくれた位置を擦る。 不思議と、そこにあの掌に近い温もりを感じる気がした。
















「――で、三回目も負けたと?」

「……はい」

 いくらか気落ちした様子のリンディが、いつものように夕食前の訓練にやってきた。 クライドは今日のミズノハとの訓練のことは知らなかったが、かなり自信を持って望んだらしいことは知っていた。 リンディのデバイスに近接戦闘用の追加パーツを取り付け、接近戦用の攻撃ができるように簡単な訓練をしていたし奇襲用の戦術をいくつか伝えていた。 だが、それをすぐに実践してみるとはなんともまあ、リンディらしいと思った。

「一撃までは入れたんですけど、それだけじゃあ足りなかったみたいで……切り替えしの二撃目を防がれてカウンターで撃墜されました」

「バインドは?」

「しっかりと決めてましたけど、すぐにバインドブレイクされました。 ……いけるかと思ったんですけど、まだまだですね」

「ふむ……」

 であれば、とクライドは状況を推察する。 術式強度があまり強く無いリンディにとってブレイク系の魔法を習得し使い慣れている人間には少し相性が悪いということは分かりきっていたが、一撃で落せなかったというのもまた驚きだった。 まともにミズノハと戦ったことはほとんど無いので、そこまで彼女が頑丈であったということをクライドは普通に驚いていた。 自分なら昏倒は避けられないだろうと思うだけに、ミズノハの身体能力の高さには頭が下がる思いがした。

「まあ、そんなに気落ちすることはないと思うぞ。 一撃で落せなかった後の対処はそう悪くなかったと思う。 カウンターをあの人に狙われたんなら、近接戦闘に習熟してない今のリンディじゃきついだろうしな……」

「クライドさんならどうですか?」

「俺なら、バインドブレイクをもうちょっと持たせられたと思う。 それで落せれば御の字。 ブレイクされたら、カウンターでやっぱりアウトだな。 大抵あの人は指導のために手加減してるけど決めに行くときは本当に容赦ないからな」

 授業でノックダウンされ続けてきただけに、クライドは近接戦闘での彼女の強さを嫌というほど知っていた。 あまり彼女との戦闘経験が無いリンディにとっては手加減されていたというのは悪夢に思えるだろうが、クライドは事実を語る。 魔導師として平均より数段強い部類に入るミズノハを攻略するには、まだまだ足りない部分が多すぎる。 それを自覚して少しずつ足りないモノを教えて最終的に勝てば良いのだ。 リンディにとってはもどかしいかもしれないが、コツコツとやっていかなければならない所なのでクライドはできることをさせていた。

 奇しくもそれは、格上や力量が同等かそれ以上の存在と相対したときにどうするかというリンディに足りない部分を教授していることになるのだが、クライドはもうリンディに伝えられることは伝えようと思っていた。 物覚えもよく、教えたことをきっちりとやれる彼女のことをここ最近クライドは好ましく思っていたからだ。 それに、別段彼女が強くなって困ることなど無いと気づいたというのもある。 そう考えたとき、一つの楽しみが生まれた。 リンディという才能の塊が、自分の戦術を手に入れたときさらにどういう成長を見せるのか。 才能があまり無いクライドにとって、それはある種の興味を刺激された。 才能を持った天才が凡人にしか持ち得ない狡猾さを覚える。 魔導師として高みにいけることが約束された人間に、どれだけの力になるのか考えるだけでも楽しかった。

「さて、反省会はこれぐらいにして今日は術式強度を上げる訓練だけにしておこう。 ノックダウンされた後に無理しても効率は良く無いしな」

「はい、今日もお願いしますね」

 ペコリと可愛らしくお辞儀するその礼儀正しさに苦笑しながら、クライドは今日も彼女に自分のやり方を教授する。 それを得てリンディがどう成長するかどうかは知らないが、少なくともクライドはそれを楽しいと感じている。 今はただ、それだけでよかった。


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