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憑依奮闘記 第十話(なのはSS オリ主憑依系)

 2008-05-21
 真夜中とはいえ、やれるべきことはやっておくべきである。 勿論、寝ながらできることなんて高が知れていると思うのだが、それでも少しは違いが出てくるかもしれない。 であれば、俺の行動は決まっている。 この時間帯を有効に利用し、来るべき決戦のための悪あがきをしなければならないのだ。 勿論、いつものページ埋めは終わっている。 戦術の模索も、それに付随する魔法開発やアルハ式の魔法習得もせねばならない。 だが、きちんと眠るようにしておかなければ身体が持たない。 だから、”俺は今から修行と睡眠を両立させるために”今日もリンディの部屋へ赴く。
 ザフィーラでも良いといえばいいのだが、彼では少し嫌だ。 フレスタでも良いが、この時間帯にこんな変な頼みを聴いてくれるとは思えない。 ザースは論外。 ザフィーラと近いタイプだからどうしようもないのだ。であれば、必然的に彼女になってしまう。 勿論、今日も彼女が起きていればの話だが。

 寮にある彼女の部屋へ赴き、軽くノックする。 この間、俺とザフィーラはミラージュハイドを纏っている。 色々と問題にされても困るからだ。 この前何故かマイケルたちが徒党を組んで俺に襲い掛かってきたことを考えると、これぐらいの警戒は必要であると思われる。 ドアをノックする小気味良い音が響く。
 
「――はい? どなたですか?」

 ガチャリと開かれたドアの向こう、白と黒のシンプルな縞々パジャマのお嬢様が現れる。 どうやら、今日もまだ起きていたようだ。 普通の九歳児ならばもう眠っている頃だろうに、彼女はいつもこの時間は勉強に勤しんでいる。 執務官試験は一種の難関であるから、寝る間を惜しんでの勉強が必要なのであろう。 だが、少し根を詰めすぎではないかと思う。 これでは、効率が落ちてしまわないだろうか? それに、寝る子は育つのである。 このままでは理想的な未来に程遠くなるのではないかと危惧してしまう。 いらん世話かもしれないがな。

「――俺だ。 透明人間のクライドだ」

「……ええ、そんな変なことをする透明人間さんはクライドさんだけでしょうね。 それに、ザフィーラさんもいますね?」

 ジッと、何も無い虚空を見ながらリンディが言う。 どういうわけか、ここ最近リンディの感の良さが凄まじく上がっている気がする。 ザフィーラを倒したときといい、”まるで開眼”したかのように物事をクリティカルに捉えている気がする。 もしかしたら、それが”グラムサイト<妖精の眼>”の力なのだろうか? まだ、気持ち悪い感覚しか覚えていない俺には理解できない。 それに、目の前の少女は魔法関連において途方も無い才能を持っている。 ただ余剰魔力を放出しているだけでも、グラムサイトを無意識に発動しているのかもしれない。 ここまで魔法適正が高いと、もはや存在がチートレベルであると思わざるを得ない。 頼むからその魔力と才能を俺にくれ。

「……夜分遅くにすまない。 今日も頼む」

 俺の代わりにザフィーラがそういう。 こら、俺の台詞を取るんじゃないザフィーラ。

「……本当、わけがわかりません。 ここ最近のクライドさんの行動はやっぱり変ですよ? 何かあったんですか?」

「無かったといえば嘘になる。 が、リンディには口が裂けてもいえない。 終わった後なら説明しても良いが……」

 リンディの婚約者候補殿をぶちのめすために切磋琢磨しているなどと、どう説明すれば良いのか? さすがに俺にはそれを自分の口から説明するだけの度胸はなかったので、言葉を濁すことしかできない。 というより、ヴォルク提督の口ぶりではまだリンディは知らないはずである。 ならば、このまま知らないままことを済ませてしまうほうが何かと都合が良いだろう。 リンディに言えば確実にフレスタの耳に届く。 そうなれば、俺の寿命が縮まるだろう。 勝っても負けてもだ。 つまり、身の破滅しか先にはないわけで……。

「……沈黙は美徳だ。 ヴォルク提督もラーメン屋でそう言ってたぞ? いや、謙虚がだったか?」

「お爺様と会ったんですか?」

「ああ、あのラーメン屋で会った。 あの爺さんはどうやら醤油派っぽい。 今度食ってみたらどうだ? アレはアレでシンプルな味わいがして良いぞ。 ラーメンライスにしたくなるぐらい」

「???」

 やはり、お嬢様にはラーメンライスは通じないか。 未知の単語に、リンディが首を捻る。 これは庶民の、特に腹いっぱい主義の男連中にしか通じない暗号である。 さすがに知るわけはないだろう。 それに、カロリー摂取量がやばいから女性には勧められない。 だが、そこに卵を落したものはすごい満足感を男どもに与える魔性の料理となる。

「まあ、良い。 では今日も”寝つきが最悪に悪くなる”からよろしく頼む。 合図をしたら、俺の意識をぶっ飛ばしてくれ」

「……はぁ」

 訝しむお嬢様を尻目に、俺は魔力を散布する。 展開範囲は五メートル。 ただ、その程度であるというのに、全身の感覚が消えていく。 まるで立っていられない。 本当、グラムサイトって奴は才能の無い人間のことを全く考慮に入れられていない恐ろしい技術である。

「ぐ……いいぞ。 ソフトにマイルドに気絶させてくれ」 

「ま、マイルドはちょっと難しいかと」

 がっくりと膝を突いたまま、俺がリンディに言う。 と、リンディは苦笑しながら透明に成っている俺の胸元に手を当てて電撃魔法を発動。 バリアジャケットを纏っていない俺を一瞬で気絶させる。 さすが、文句の出ようの無い綺麗な意識の断ち方である。 フレスタならどうしても身体ごと俺を吹き飛ばすだろうし、ザースやザフィーラなら殴られる。 それと比べると随分とソフトであると言える。 クレープの如きマイルドさは少し足りない気もするが。

 グラムサイトへの適応には、才能が無い人間は慣れが必要だとカグヤは言っていた。 だが、かといって気持ち悪いのは嫌である。 ならば、意識が無い間に強引に慣らしてしまおうという魂胆である。 どこまで脳を騙せるか知らないが、これで少しはマシであろう。 これは所謂睡眠学習という奴だ。 現状維持によって、俺の場合は魔力が空気中で拡散せず魔力を散布し続けなければならないということはない。 グラムサイトの術式にさらに俺の周囲に魔力を居させる術式を混ぜ込んでおけば、永久稼動し続けることになる。 そして、目覚めた瞬間に霧散するようなタイマーをセットしておけば起きた瞬間には普通の生活を開始できる。 少し睡眠時に負担が増すが、それだって良い訓練になるだろう。 勿論、確証などないが。

「ではな。 あまり無理をせぬように暖かくしてから寝るのだぞ?」

「ええ、お休みなさいザフィーラさん」

 そんな会話をしているだろう二人の足元で転がったまま、俺は今日も悪あがきを続けている。 無論、このままザフィーラが俺を放置するわけがない。 俺を担いでベッドに運ぶ役目を負っているからだ。

 だが、この試みには一つ誤算があった。 無意識化で情報を入手しているせいか、夢を見た場合には夢の中でまで奇妙な感覚がするのだ。 勿論、世界が崩壊するほどの嘔吐感を夢でまで味わうのだから、最悪の目覚めとなることは言うまでも無い。

――なんでやねん。








憑依奮闘記
第十話
「次のステップへ」














 一般の魔導師には、剣術の心得などありはしない。 せいぜい、実践で最低限に必要なレベルの体の動かし方を学ぶ程度である。 魔法を並ぶ過程に置いてそういうものを戦闘に組み込むことを前提にしていない限りは、そんな余分なものを学ぶことは無い。 それが、ミッドチルダでは普通である。 だからこそ、リンディは魔法は知っていても近距離戦闘での対処法を覚えていなかった。 元々そんなものが必要ではないほどの魔力量と、一撃必殺の空間制圧魔法を扱うタイプであるから尚更であろう。 少なくとも、入学当初ではそうであったのだ。 だが今では、本気のミズノハの剣に対処するぐらいの何かを得ていた。

 銃剣が踊る。 空中を縦横無尽にかけながれる連撃に、リンディが反応していく。 今までと比べればその反応速度が異常だ。 剣の軌跡に薙刀をあわせ、しっかりと余裕を持って防御しているのだ。 異常なことこの上ない自体に、ミズノハは剣戟のリズムをあげていく。

 それを扱う技術自体は幼稚であるというのに、普通の防御技術ではない何かで補っている。 その不可思議な動きを、彼女はどこかで見た記憶がある。 だが、彼の場合は確実な技術を持ってそれを成していたからこそ違和感が無い。 それで当然であると周囲を唸らせる剣術であったからこそ異常には思わないが、この少女は違う。 違和感の塊だ。

 先読みをしているというわけでもない。 眼で見て、ミズノハの動きにあわせて後から強引に防御をあわせてきている。 近接攻撃時のミズノハの剣捌きは、基本的に相手に反撃を許さない速度重視である。 そうでなければ、格上に攻撃を許してしまうからこその剣であるのだが、それにこうまで食いついてくるのはいっその事笑えてしまう。 反応してからのタイムラグが恐ろしいほどに無い。 迷いが無いというか、まるでそうすれば防げるということを確信しているかのような動きをする。 これがもし反射的な動きであったなら、ミズノハは成長を喜びこそすれ疑問には思うまい。 だが、眼で見てからそれをしているということが、どこか気に入らない。 それは、致命的な弱点を孕んでいるからである。 だが、反応速度が上がったこと自体は悪くは無い。 相手が近接攻撃のスペシャリストでもなければ、これは立派な武器となるからだ。

「ふむ、ここ最近嫌に反応が鋭いな。 何かあったのか?」

「クライドさんに妙な技術の実験台をしてくれと頼まれたあたりからこんなになってます。 なんでも戦闘を円滑に進められるものらしいんですが……何故そうなってるのかは分からないんです」

「――ほう、あいつの小細工か?」

「グラムサイトって言うらしいんですけど……」

「グラムサイトだと?」

 ミズノハが眉を顰める。 聞き覚えのあるその言葉に、微かにミズノハの心が揺れた。

「アレを……使いこなせるというのか?」

「使いこなせているのかはよく分かりません。 ただ、なんとなく今までとは違うことは分かるんですけど、何が変わったのか具体的には……」

「……むぅ」 

 内心で唸りを上げながら、ミズノハが言葉に迷う。 どこでどうやってクライドがそれを知ったのかは知らないが、よりにもよってそんなものを彼女に教え込むとは。 まるで、性質の悪い冗談である。 また、アレに適合する才能を持っているという少女もそうだ。 ”あんな気持ちの悪い”ものに耐え切っているという事実には驚愕を覚えずにはいられない。 グラムサイトはアークの持つ剣の根幹の技術であると教えられている。 彼の剣技とエア・ステップは覚えたが、ついぞそれを覚え切れなかったミズノハにとって、それは完全に未知の技術であった。 ただ、それの効用は聞いていたからこそ、今のリンディの在り様をなんとなくであるが理解していた。

「いや、寧ろリンディ・ハラオウンだからこそクライドが教えたのか?」

 魔導師としての才能の権化ともいうべき少女である。 そもそものセンスを考えれば、それは不可能なことではないと思われる。 それに加えて、彼女の元々の戦闘スタイルが空間制圧系であるというのも関係しているのかもしれない。 あの芸術的なスティンガーブレイドのホーミングシフトを行使するのにはかなりの空間認識力と無意識下での莫大な処理能力が必要になるだろうことは想像に難くない。 そういったもののせいでそれを成すための元々の下地が彼女にあったというのであれば、使いこなせるのは寧ろ当然であったのかもしれない。

「クライドさん自身は不良品とか、言ってましたけど?」

「いや、確かにそれは機能している。 でなければ、手加減抜きの”私”の剣にそこまで喰らいついてくることはできまい。 通常の魔導師は接近戦が余り得意では無い。 ベルカの騎士や初めから接近戦仕様の魔導師でもなければ、単純な剣術でも修めたものには苦労するはずだ。 ここまではっきりと反応できるというのであれば、完全に使いこなしているということなのだろう」

「……はあ」

「なんだ、詳しくあいつは教えてくれなかったのか?」

「はい。 戦闘を円滑にするためのものとは言っていましたけど、それ以上は……」

「ふむ、ではあいつも習得してはいないということか。 半信半疑でお前を実験台にしたが、それが大当たりだったということか?」

 なんということか。 自分が習得できなかったものをこの少女は既に行使できるとは。 であれば、概要を説明して置かなければ危険だ。 もし、超広域クラスの魔法を唱えるときにまでそれを発動させ、グラムサイトの展開限界領域にまで魔力を散布することになれば、その先にあるのは自滅である。 どれだけリンディが魔力制圧圏を持っているのかは知らないが、出力リミッターがあるうちにこのことを知れたのは行幸だ。 Sランクの魔力をそのまま使用したのなら、下手をしたら気持ち悪いではすまないかもしれない。

「……リンディ・ハラオウン。 模擬戦は一時中断する。 お前にはそれの危険性を教え込んでおかねばならん」

「危険性……ですか?」

 対峙したまま、銃剣を降ろしたミズノハが自身の知る限りのことを伝える。

「簡単に言えば散布した魔力を擬似的な感覚器官として情報を収集し、無意識化で認識知覚する技術だ。 ただ、その性質上絶対に魔力散布領域を増やせば増やすほどその認識が難しくなっていく。 自分自身の認識限界を超えてしまうと途端に制御できなくなるわけだ。 無作為に使用していれば、何れ手痛いしっぺ返しを喰らうことになることもあると聞く。 いいか? これからもそれを使い続けるつもりなら、まずは自分の限界を認識し、グラムサイトの効果範囲を設定しておけ。 間違っても超広域クラスの魔法使用時にその効果範囲を超える規模のグラムサイトは使うな。 許容範囲内であるのならば問題は無いだろうが、下手をすれば戦場で致命的な隙を相手に晒すことになる」

「そんなに、危険なんですかこれ?」

「お前はどうやら適応率が高いらしいから、それの危険は理解し難いかもしれんな。 クライドが自分でそれを使ったところは見たか?」

「はい、何かこう気持ち悪いって言って倒れこみましたけど……」

「お前もそうなる可能性があるということだ。 使いこなせているからこそ、今の所は問題ないのだろう。 ……一度、ゆっくり魔力を周囲に散布してみろ。 リミッターが掛かっている今ならば何かあってもなんとか対処できるレベルだろうからな」

 そういうと、ミズノハはゆっくりと地上に降りていく。 試してみろということか。 リンディもまた地上に降りると、まずは自分の状態を検証してみる。 あれからほとんど無意識でサーチャーの術式を彼女は混ぜていた。 一度覚えたそれが、意図せずに彼女と相性が良かったために馴染んでしまっていたのである。 改めて、自分の中の魔力に紛れ込んでいる術式を意識してみると、確かに意識せずとも魔力にそれの術式が混ざってしまっていることを理解した。  

(領域を少しずつ広げていく……イメージはスティンガーブレイドの展開散布で良いかしら?)

 少しずつ、いつものように大量のスティンガーブレイドを召喚するための散布を行っていく。 八百メートルほどまで魔力領域を広げた辺りだろうか、奇妙な感覚が自分の中に現れてきた。 ザラザラとしたノイズのようなものを感じる。 それ以上に、踏み込んでみる。 と、途端に彼女の身体の自由が消えた。 重力を認識できない。 まるで、糸の切れたマリオネットになったような気分である。 いつの間にか、倒れていた。 そして、その状態を少し続けた頃には、彼女は無意識に口元を押さえていた。 襲い掛かってくる物凄い嘔吐感を、彼女は始めて知ったのだ。

「う……ぐ……これが……クライドさんが感じた気持ち悪さ……」

 日常生活に置いてはあまり感じることが無いその不快感に、彼女の全身の感覚が悲鳴を上げる。 なんとか感覚に飲まれる前に、彼女は散布領域を限界ギリギリの八百メートル位にまで落す。 と、身体に感じる重力が戻ってきた。 これが、今の彼女の限界展開領域ということなのだろう。

「どうだ? 限界が理解できたか?」 

「はい……これは、危険ですね」

 もし空中を飛翔中にこの感覚を味わってしまえば墜落するしかないだろう。 いつの間にか消えている自分の背中の羽を見れば一目瞭然だ。 基本的な魔法の行使まで危うくなってしまう。 実戦では彼女のインテリジェントデバイスが自らの権限の範囲で救済措置として演算処理を肩代わりするだろうが、それでもその瞬間は確実に無防備になるだろう。 制御できない力の恐ろしさというのを、彼女は知った。

「展開範囲は理解したか? 慣れればもっと広げていくことも可能だそうだ。 後、魔力散布密度を濃くするのもやってみろ。 ただし、展開範囲は押さえて置けよ。 密度の濃い薄いも関係するらしい。 ただ、その場合は世界が激変するという話だが……」

「わかりました」

 少し怖いが知っておかなければならない。 これは有用なシステムである。 正しく用いれば恐ろしいほどの力を持っているのだ。 展開範囲を周囲百メートル程にしながら、おっかなびっくり散布魔力の密度を高めていく。 と、何かがぼんやりと見えてくる気がする。 輪郭がぼやけてはいたが、確かにそれは眼に映っている景色と重なるような気がする。 だが、それだけではない。 目に見えない部分でさえ感覚的に視えていた。 ただ、やりすぎるとノイズが走る。 ギリギリで試してみる。

「こ、れは……」 

 反射的に目を閉じる。 と、視界に頼らない不可思議な視界が開けてきた。 世界の認識が変わる。 それは、確かに通常の人間の視界ではない。 そう形容されるに相応しい視界であろう。

(――ああ、だからこれをそう呼ぶんですね)

 リンディは唐突に理解した。 グラムサイト<妖精の眼>の由来。 それはきっと、この不可思議な視界を指して言うのだ。 まるで、妖精の視界だ。 人間には決して知覚出来ない情報を認識し理解するための目。 それこそが、グラムサイトの名前の由来に相違ない。

 激変した世界に、目を馳せる。 デバイスの感応制御視界とも似て似つかぬこの世界は、通常の人間のあらゆる感覚よりも幻想的だ。 密度を高めてこれなのだから、薄めればきっと視界はなくなる。 徐々に密度を緩めるとそれに比例して見えなくなっていく。 ならばと、リンディは先ほど展開したギリギリの領域へと知覚の網を伸ばし、密度を薄めたまま領域を広げる。 と、処理密度が減ったからこそ無意識下での処理領域のリソースが開いたのか限界以上の距離を手に入れていた。 大体、一キロまでは伸ばすことができる。 それ以上はあのノイズが酷い。 ここが限界だ。

「……なるほど。 大体分かりました」

「そうか……私にはその視界は分からないからなんとも言えないが、どういう視界なのだ?」

「目には映らないですね。 これは、感覚の眼で見ているとかそういう感じでしょうか。 なんとなく感じるというのが近いと思います」

「ほう?」

「それに、本物のグラムサイトの視界は怖いほど綺麗に世界が視えます。 多分、妖精の眼を通して世界を見ているんだって思ってしまうぐらいに」

「であれば、それを考案した人間はよほどロマンチストなのだろうな。 私も見てみたいものだ」

 途中で余りの気持ちの悪さゆえに、ミズノハは断念していた。 もし、自分がもっと粘り強く挑戦していればその視界を手に入れていたのだろうか? アークが剣を握らなくなってから、それに挑戦するのをやめていたことが悔やまれる。 今からでも、やってみようか? その威力を肌で感じたミズノハは、少し過去に思いを馳せる。 だが、今は感傷に浸る時間ではない。

「さて、危険性と限界認識範囲を理解したところで続きと行こうか。 お前のグラムサイトに欠点を見つけた」

「欠点ですか?」

「やってみればわかる」

 剣を構えるミズノハが、理解させるために構えさせる。 リンディはそれを見ながらグラムサイトを自分の意思で行使する。 展開範囲は百メートル。 魔力密度を高め、妖精の視界で挑戦してみるつもりであった。 背中から失われた羽が顕現する。 そして、その状態で目を閉じる。 完全なるグラムサイト<妖精の眼>の可能性を模索するためだ。

「いくぞ」

「はい」

 高速移動魔法を用いて、そのまま踊りかかるミズノハ。 その剣戟をまず、いままで通りの連撃で叩き込む。 回転しながら踊るようなその剣捌きに、リンディは感覚を頼りに対抗する。 見えないはずの視界の中で、妖精の眼が最大の威力を発揮していく。

 散布された魔力領域が捉えたミズノハの行動を、グラムサイトで視て対処していく。 だが、それだけではない。 反応が上がったことで余裕を得たリンディが、薙刀の刃を振り乱しながら舞っていく。 剣の間合いを超えるそのリーチを生かして戦おうというのだろう。 クライドがやっていたのを真似て、伸びた刃が領域を制圧しながら空間を縦横無尽に奔った。 その一つ一つの技術は、お世辞にも上手いとはいえない。 ただ、素直に型をなぞるように動くだけ。 基本に忠実に、しかし今までを越える余裕を持って振るわれたそれらは妖精の眼が捉えたミズノハを次々と襲う。

――だが、それだけだ。

 どれだけ反応速度を上げようと、どれだけ相手を知覚しようと元々の技術の差を覆すには一歩足らない。 無手のザフィーラの場合は剣道三倍段があったが、得物を持つミズノハには”届かない”。

「……つ!?」

「理解したか? ”元々のお前の動き自体”がグラムサイトで劇的に変わるわけではない。 確かに、その反応速度の向上による回避力の増大。 そして一つ一つの行動への迷いの無さは驚嘆に値するが、それだけだ。 確かな技術差が存在する場合、薙刀だけでは足りない。 それが今のお前の近接戦闘技術の限界だからだ。 そして、もう一つ――」

 ミズノハが再び前に出る。 ついさっきまでの距離では届かないからだが、”態々”それを理解させるためにそうさせていたというのか。 単純な戦闘技巧の差に、リンディが目を見張る。 薙刀のリーチに滑り込むようにして、強引に突破してくるミズノハ。 その動きが前とは違ってよく見える。 基本を習得しさらにその上にある応用技術を惜しげもなく披露していく。 流れが、止まらない。 剣戟のリズムが、常に一定以上の波を持って追撃してくる。 そして、今度は――。

「――予測が、外れる!?」 

 グラムサイトがもたらす反応速度向上によって、視てから対処するという離れ業を行えるようになっていたリンディだが、急激に自らの反応予測を超えるような動きをしてくるミズノハの剣に悲鳴の声を上げた。

「なに単純なことだ。 お前は眼が良すぎる。 だからその特性を存分に発揮して攻撃に対処しているのだろう。 だが、お前自身の性格の素直さと反応の良さが裏目に出ているだけだ。 私は”単純”なフェイントを織り交ぜているだけだ。 だが、お前のその良すぎる眼がフェイントを的確に捉えて反応しすぎている、”こういう”技術をまだ知らないお前だからこそ引っかかる罠だな」

「くっ!?」

 連撃が、さらに激しさを増していく。 つい先ほどまで面白いほどに対処できていたというのに、それの余裕が消えていく。 剣術の妙がグラムサイトの恩恵を覆していた。

「これからは、本来のお前のスタイルでその能力を更に引き出すように工夫していけ。 現状、こういう近接戦闘のコツを掴むには時間が足りない。 それに、”クライド”なら言っているはずだ。 自分の武器を最大限に利用し、相手には力を出させないように戦うほうが楽だと」

「はい」

「そしてそれを踏まえたうえで戦術を組み立て、今よりも先に行け。 お前の武器は近接戦闘力ではない。 近接戦闘に巻き込まれても流れを取り戻す方法を覚え、圧倒的な弾幕と火力で相手をねじ伏せるのだ。 それがハラオウンの戦い方だが、それにお前がこの学校で学んできたアレンジ<工夫>を加えてリンディ・ハラオウンとしての戦い方を構築していけ。 別に、相手が近接攻撃主体だからといってそれにあわせる必要は勿論ないわけだし、お前はお前の領分で戦って勝てば良い。 それができるようになったら、お前は一端の魔導師として戦場で生き残ることができるようになる」

 剣を交わしながら、ミズノハは講義をしていく。 彼女は工夫を知り単純な技術の脅威を知った。 グラムサイトという規格外を手に入れたおかげで、戦闘の組み立て方も大分変わってくるだろう。 そろそろ自らを見つめなおして理想のスタイルを構築させる段階に来ているのだ。 ミズノハはハラオウンとしての彼女がこれからどうなるか楽しみで仕方が無かった。 交わす剣に宿る魂に、教師としての確かな熱が篭っていた。 リンディがその剣士独特の感覚を感じているかどうかは知らないが、それでも真摯に頷きながら剣を交える。

 翡翠の妖精は戦闘狂の言葉を飲み込んでいく。 剣一つ一つに刻まれた技術をその身で受け止めていくために。 剣戟が加速していく。 だが、際限なく練り上げられていく技術がついにリンディの反応予測を完全に超える。

「――キャァ!?」

 もう何度も味わったミズノハの剣。 それによっていつも通りに撃墜されながら、リンディはしかし確かな手応えを感じていた。 強くなっているという確かな実感がその小さな身体の中にあったのだ。 その後、例によって医務室で眼を覚ましたリンディは教室へと帰っていった。 今日もまた惨敗だが、それでも確実に進んでいる。ならば、何も問題はなかった。












 だが、確実にモノにしていくリンディとは違い、クライドはまだ燻っていた。

「今日も頼むわ」

「……またですか?」

「すまんな。 恐らくはこれから毎晩になるだろう。 主はやり出したら止まらんからな」

 ここ数日、毎晩のようにリンディの部屋に透明人間がやってくる。 別にそれが嫌だというわけではないのだが、その意図が彼女には理解できない。 そもそももう十分にグラムサイト<妖精の眼>を覚えている彼女にとっては、クライドの涙ぐましい努力を理解することができなかった。 ただ、漠然と何か意味があるからやってるのだろうとは思っていたが、さすがに目に見えてクライドの顔色が悪くなってきているのには心配を覚えた。

 特に、眼の下のクマが凄い。 元々がぶっきら棒で、仏頂面でいることが多いのに加えて微妙に目つきの悪いこの男の眼が、ここ最近妙な凄みを帯びてきている。 はっきり言って怖い。 グラムサイトの視界でさえ、その目つきの悪さだけはしっかりと見える。 それほど、今のクライドは眼に見えて疲弊していた。

 まあ、それもまたさもありなん。 何せ対戦相手が現役Sランク魔導師の執務官殿である。 どれだけ頭を捻ろうと、合法的な勝ち方が中々浮かばない。 問答無用で勝ちを狙いにいき、執務官殿の息の根を止めても良いのならまだやりようはあるのだが、それは明らかなルール違反であるしそれに第一、それでは周囲が納得はしないだろう。

 魔導師として真正面から戦えば敗北は必須。 ならば、戦闘者として戦わなければならない。 だが、どうやって? 片っ端から使用できる戦術を並べ、組み立ててみてはいるもののそうやすやすと浮かぶようなものでもない。 スタングレネードの効果を持つ魔法と切り札。 これ以外にも小細工は必要だ。 ありとあらゆる小細工を弄さなければならない。 また、ヴォルクがその二つの情報を向こうに流すということも考えられる。 最悪、それさえも凌駕するモノを考えておかなければならないのだ。 やっぱり歯が立ちませんでした、はいそれまでよ――では情けなさ過ぎる。 何よりも、ムカつくではないか。 ああ、やっぱり無理だったかみたいな眼で見られるのは。

「……はぁ。 分かりました」

「よし。 今日こそは快眠してみせるぜ」

 そういうと、クライドはグラムサイトを展開。 今日は六メートル。 一日に一メートルずつ展開範囲を増やし、強引に慣れようとしていた。 もはやここまで来ると意地だった。 最近ようやく三メートルほどに耐えることが出来始めてきていたので、無駄というわけではないらしい。

 昼間はアルハ式の習得とブレイドの素振り。 そして息抜きのデバイスの勉強とリンディへの個人授業。 時間が足りない。 最近では授業中に寝まくっている始末だ。 もはや、かつての無難な生徒といった面影は彼には無い。 レベルダウンしまくって不良生徒となっている。 ほとんど全ての生活を対ディーゼルのために当てているといっても過言ではないだろう。 生き残るためとか、死亡フラグ回避とか、そういう大事なことを完全に頭の中から追い出していた。 というより、忘れていた。

「オーケー。 準備……完……了」

「……えいっ」

 電撃魔法の洗礼もかなり慣れてきていた。 リンディもまた、徐々に綺麗な気絶のさせ方を習得していく。 暴徒鎮圧用の魔法に転用することも簡単だろうというぐらいに。

「……では、失礼する」

「はい、お休みなさい」

 ペコリと頭を下げるリンディ。 相手が透明人間なので、まるで幽霊にでも挨拶しているかのようである。 そのやりとりを遠くで聞いていた通りすがりの学生が、声はすれども姿が見えない奇妙な怪奇現象として勘違いすることになるのだが、それはまた別の話である。




――翌日の目覚めもまた、最悪であった。 気絶していた分、展開時間を稼げているのはありがたいのだが、それでも夢見が最悪になる。 なんという副作用なのか。 クライドの眼の下のクマがさらに凄いことになっていた。

「……気持ち悪い」

 カーテン越しの朝日が憎い。 太陽はあんなに輝いているというのに、クライドだけ曇り空の下にいるような気分だった。

「ぐふ……相変わらず、寝起き最悪」

「主よ、水だ」

「おお、いつもすまないなザフィーラ」

 夜中に主をベッドに運び、主よりも先に起きて水を用意してくれている。 なんという縁の下の力持ちなのか。 たった一人ではないというのがこれほど心強いとは。 クライドの中でこの忠臣の評価は鰻上りである。 戦闘力が低い? なにそれ。 そんなのより私生活のフォローでしょ? てなもんである。 案外、彼は執事とかそういうのに向いているのかもしれない。 執事服を身に纏い主をフォーマルにサポートするザフィーラ。 想像してみると、ハマりすぎている感があった。

「んぐ、んぐ、んぐ……」

 全身の不快感を水で流すと、さらにシャワーに向かう。 内と外から気持ち悪さを追い出そうというのだ。 シャワーの熱が、全身を撫でる。 その心地よさに身を委ねながら、しかし思考は別のことへと向いていた。

――このままでは勝てない。

 それは分かっている。 だが、明確な戦闘のビジョンが浮かばない。 そして、有効な手札が無い。 今はそれをなんとか作り上げようとしている段階である。 だが、それ以外の問題もある。 これは戦術以前の問題だ。

「デバイスがなぁ……簡易型と完全なオーダーメイドじゃぁ比べたところで話にならない。 冥王がレイハさんにブラスターシステム装備して武装しているなか、こっちは包丁で殴りかかるぐらいの差があるわけだが……これ、問題だよな?」

 ヴォルクと打ち合っていたのはミズノハだ。 決して彼が打ち合っていたわけでは無い。 ディーゼルはヴォルクよりは格下であるからマシであるといえばマシであるのだがジャベリンがある。 いったいどうしたものだろうか。

「ヴォルケンリッターの奴を借りるか? アレなら少なくともデバイスの性能差をどうにかできるんだが……あれってシグナムたち特化だからなぁ……」

 使いこなせるかという問題がある。 もっとも、現状では使いこなすしか道が無いのだが。

「あー、駄目だ。 使うとしてもどう使うかってのもあるし、レヴァンティンはまだしもハンマー型のグラーフアイゼンはちょっときついぞ? クラールヴィントはそもそも戦闘系でさえない……が、こっちはまだ使い勝手があるから使うことは決定なのだが……」

 クライドは、まともに戦うことを選べない。 だが、だからといって接近できないのでは勝機が無いわけで……進退ここに窮まれリといった具合だった。

「駄目だ、このままだとまた思考停止に陥る。 もっと別の角度から戦闘を考えよう」

 戦闘、決闘、戦場、戦争……などとブツブツと呟きながらイメージしていく。 と、そこでクライドは戦争という単語に何かの閃きを感じた。

「……戦争……戦争か。 確かに、今回戦うのはそれぐらいの規模の戦いをやってると考えれば動きようがあるか? ……整理して考えてみれば、戦争って勝つためには基本的には国力と数とテクノロジーと戦略が重要だよな。 後は、情報……か? この中で俺が執務官殿を上回れるのは……」

 彼が勝るのは、まず情報だろう。 ヴォルク提督は彼の戦闘データを渡すといっていたので、そちらはまず勝ちであろう。 前のクライドの情報を向こうに回されたとしても、少なくともブレイドや今習得しようとしているアルハ式魔法の情報は無い。 そこがまず一つ。 そして……。

「基本的には一対一だが、ルール上の抜け道を使えば実質二対一に持っていける。 それなら、立ち回り方が変わるな……協力を取り付けるのはそれほど難しくは無いはずだ。 なら……アレをこーして、コレで戦うか? 執務官殿も人間だ。 なら、少なくともそれを常時塞げば戦闘力は落ちざるを得ないはず……おお!? これは勝ちが見えてきたか!? よっしゃーー!!!!」

 ニヤリと、犯罪者の目をした男がシャワーを浴びながら咆哮を上げる。 風呂の中に響く怒声が、凄まじく煩い。 だが、今のクライドにはそんなことは関係が無かった。 シャワーを浴びるのを止めると、速攻で部屋へと舞い戻っていく。

「――ふっ。 勝利の戦術は既に我が手中に収まった!!」

 明確な勝ちのビジョンがある。 ならば、それを成すために残りの時間全てをつぎ込んで準備をすれば良い。

「まずは外交が必要だな。 特にヴォルクの爺さんには絶対に資金援助してもらわなければなるまい。 ふっふっふ。 さすがに、大事なお孫さんの未来を決めるかもしれない相手の選定だ。 財布の紐を緩めるのを渋るなんてことはないだろう」

 まあ、さすがにデバイス一機オーダーメイドする程の法外な額は無理でも、そこそこの額は出してくれるだろう。 そんな程度で低ランク魔導師がSランク魔導師を食うのを見れるのならば安いものであるはずだ。

「くくく、当日はミーアも呼ぶか。 ギャラリーは多いほうが面白い」

「主よ、さっさと服を着たほうが良いぞ? いい加減そろそろ寒くなってきているのだから、風邪を引いてしまう」

「――くしゅん!! あー、だな。 さすがに今体調崩して時間を削られるのは不味い」

 ザフィーラの進言を素直に聞きながら、クライドはいそいそと服を着ていく。 やはり、寒かったらしい。

「さて、ザフィーラ。 今日からさらに忙しくなるからサポートよろしく頼むな」

「ああ。 本当にそれができるのか、私としても興味深いからな」

 ザフィーラや守護騎士の連中には既に話を通してあり、一応全員から某執務官とヴォルク提督の戦闘を見てもらっていた。 全員が全員ともクライドが勝つのは不可能だと太鼓判を押していたが、それでもクライドはやるつもりだった。 むしろ、そう言われたせいでさらに意地になっている感がある。

 ザフィーラはこの天邪鬼な主がせめて体調を崩さないようにと併走していた。 私生活は勿論、それ以外の場合でもできるだけサポートしている。 それが主のためだからと言われればそれまでだが、それでも個人的にも男としてこういう熱さが分かるからである。 恐ろしいほどの戦力差を実感し、周囲からも不可能だと言われているにもかかわらず闘志を絶やさない主に、どこか期待していたのかもしれない。

 守護騎士の中でも一番身近に待機することを許されている以上、彼ほどクライドを知っている従者はいない。 それに、同じ男であるから主が対峙した執務官殿が、必ず勝たなければならない類の相手――ライバルや仇敵――のようにその執務官殿のことを見ているのを感じていた。 であれば、彼としては応援することしかできない。 そういう存在は、自分自身で乗り越えなければならない障害だからである。

(ふむ、私も昔そういう相手がいたな――)

 と、ザフィーラが考え込んだときであった。 何か思考にノイズのようなものが走った。 見たことも無い場所で、見たことも無い同胞たちと技と力を競い合う風景が目に浮かぶ。 どこか懐かしい記憶。 そんなものを、ザフィーラは幻視した。

(――馬鹿な。 私は魔法プログラムが実態具現化しただけの存在だ。 このような記憶があるはずはない……)

「ん? どうしたザフィーラ? 朝飯食いに行かないのか?」

「あ、ああ。 すまない。 今行こう」

 服を着替え、訝しげな視線を送ってくるクライドが扉の向こうへと消えていく。 闇の書――夜天の書を守るために生み出されたはずの自分に、何故先ほどのような映像が見えたのかザフィーラは少しだけ首を傾げる。 だが、それ以上を”取り戻す”前に彼は主を追っていった。 それで、それ以降今回の彼がその映像を思い出すことは無かった。









「……あんた、日に日に犯罪者の目つきになっていくわね」

「ああ、今ちょっと難題を抱えていてな。 そのために色々してたらこうなった」

 週刊デバイスマイスター増刊号を眺めながら、クライドが言う。 教室では既に生徒たちが思い思いのグループを作って談笑していた。 リンディも女性陣の中に入って可愛がられている。 微笑ましいその様子に、ようやく馴染めたかと安堵しながらもクライドはジッとこちらを見ているフレスタの視線を感じて視線を上げた。

「どうした?」

「……またリンディちゃん関係?」

 こっそりと、リンディに聞こえないように配慮しながら、フレスタが恐る恐る聞いてきた。 どうやらリンディに視線を向けていたのを勘違いしたらしい。

「あー、当たらずとも遠からずと言っておこう。 が、別にリンディがどうかなるわけじゃないから心配するな」

「そう? ザースには相談したの? あいつ、そろそろ上級生から”クライド・エイヤル”って名前間違って覚えられてる頃だから結構頼りになると思うわよ」

「あー……頼もしい話だが無理だ。 ザースじゃあちょーっときつい。 というより、下手をすればリミッターが無いリンディよりも性質が悪い相手だし、これは”決闘”だ。 人間の助太刀は基本的に反則になる」

「うげ!? そんなの相手にすんの!?」

「おい、仮にも女子なんだから『うげ!?』は無いだろう?」

 やや呆れながら、クライドが言うがそれをフレスタは一笑に付す。

「なによ、あんたも女子に幻想持ってる口? こう女子は皆スプーンが重ーい、とか言うって迷信を信じてる類?」

「いや、その表現は間違っているぞ。 正確にはお箸が重ーいだ。 だが……そうだな。 男の意見からすれば、そういう幻想を抱いておきたいってのが本音だな。 それが漢ってもんだ」

「ふーん、そんなもんかしら? 男って結構馬鹿よねー」

「……その男の目の前でそういう台詞言うか普通? 浪漫が死んでいくぞ浪漫が」

「浪漫よりも現実だと思うけどね私は」

 現実主義が多い女性ならではの意見に、クライドは若干顔を顰めた。 男としては、女性にはいつまでもそういう部分を感じていたいのである。 例えそれがフレスタであっても、実はそういう部分があるのだなとクライドは感じていたかった……が、現実はこんなものだ。

「く、暴君として君臨するだけじゃなくて、幻想まで破壊していくとは……なんと恐ろしい」

「暴君って、あんたね」

「それが男の現実的な見解だ」

 しみじみとそう言うと、フレスタが少し眉を吊り上げた。 が、それには気づかないフリをしながら、クライドは雑誌に視線を戻す。 どうやら、今週の特集はストレージデバイスについてのようだ。 インテリジェントデバイスと比べてのスペックの違いなどが事細かに列挙されており、中々に面白い。

 インテリジェントデバイスとストレージデバイス。 簡単にそれを分けるとすれば、単純に高度なAIが搭載されているかいないかだ。 クライドもいつかインテリジェントデバイスを組んでみたいと思うが、やはりそんなのはまだまだ先の話であり、今後の楽しみである。 最終的にはユニゾンデバイスまで行き着いてみせると野望を持っているが、どれだけの時間がかかることやら。

「それにしても相変わらずねーあんたわ。 少なくとも、寝てるかそれ読んでるかしてる姿しか朝見かけないわよ。 もっとこー、爽やかになったらどうなの? ザース、とまでは行かないけどもっとこーとっつきやすくならないと彼女ができないわよ?」

「いーんだ。 これが俺の持ち味だ。 むしろ、こうしてる俺を否定するような女は断固拒否だ」

 外見や行動で人を判断するのは結構普通だ。 そういうのは良くないと言いつつも、それがもたらすポイントは大きい。 クライドは最低限にしかそういうのを気にしないから、少し勿体無いとフレスタは思う。 普通にしてれば、こうして会話ができるのだから。 別に、クライドは悪い奴というわけではない。 ただ単に訳が分からない価値観を持っているぐらいで、それさえ気にしなければ付き合うのに苦痛はないからだ。 まあ、少なくとも彼氏にはしたくないタイプであるが。

「捻くれているというかなんというか……それがあんたの価値観なわけね」

「そういうこと。 むしろ、こうしてる俺にちょっかいかけてくるようなタイプをこそよく見なければならないと思っている。 そうでなきゃ、お互い時間の無駄になっちまうからな」

 変に隠し立てしても意味はない。 むしろ、これが俺のスタンスなのだとクライドなりに自己主張していたのか。 フレスタはその回りくどすぎる主張に少しだけ笑った。

「大層立派な考えだけど、今のところそんな稀有な人いたの?」

「……」

 クライドは答えない。 苦虫を噛み潰したような表情を浮かべるだけだ。

「あれ? どうして黙るのかなクライド・エイヤル君?」

「……一人、いないでもないが」

 ぼそっと、業とらしくクライドが言う。 だが、それはしっかりとフレスタの耳に入っていた。

「嘘!? 誰誰、そんな奇特な奴!! ウチのクラス? それとも隣の?」

「いや、冷静に考えると現在進行形で一人いるだろ」

「……私のこと?」

「現に話しかけてきてるだろう?」

「……」

「……」

「なんてうかつ!! この私としたことが!?」

 フレスタが頭を抱えながら絶叫した。 クラスの何人かが何事かと様子を伺ってきたがフレスタはそんなこと気にしなかった。

「そう、あんたはそんな目で私をみていたのね? 嗚呼、この私の美しさが仇となってしまったなんて……さすが私様だわ!! でも御免なさいクライド……私は貴方の気持ちに答えることなんて……」

 気づかなかったとばかりに間違った認識を持つフレスタに、しかしクライドは言う。

「いや、勿論冗談だが」

「……ぬっ殺すわよ♪」

「――自由への逃走!!」

 冗談で殺されたらたまらないとばかりに、クライドが逃げる。 だが、相手は魔弾の射手だ。 抜き打ち気味に放たれた桃色の光弾が、問答無用でクライドの後頭部を狙撃。 廊下に出ると同時に吹き飛んでいった。 本当、懲りない奴である。

「く……なんて奴だ。 手加減してるとはいえ教室で問答無用でスナイピングバスターをぶっ放すとは信じられん」

「いや、いきなり教室から吹き飛んで出てくるお前が俺は信じられないぞクライド」

「なんだ、ザースか」

「おはようさん……で、今日は何をしたんだ?」

「俺がフレスタを女だと見ているって冗談で言ったら、ぶっ飛ばされた」

「いや、あいつ女だろう?」

「女心は難しいのさ」

「……まあ、いつものことか」

 悟りきった目で遠くを見るクライドに、ザースは肩を竦めて教室へと入っていく。 それとすれ違うようにして二発目の弾丸が通過していったが、気にしないことにした。 巻き込まれたら命はない。 それだけは分かりきっていたからである。 勿論、クラスメイトの誰も止めに入らない。 むしろ、クライドを攻撃する口実として率先して動く輩もいた。

「フレスタ嬢の名誉が傷つけられたぞ!!」

「ものどもかかれーーー!!」

「ちょ、なんでお前らまで参戦してくるジャンクッション!!」

「そこに、お前<悪>がいるからだぁぁぁ!!!」

「意味不明な論理を大声で叫ぶな!!」

 阿鼻叫喚だった。 次々と迫りかかってくる兵隊共に辟易しながら、クライドが逃げ惑う。 教室に喧騒が満ちていった。

「……くす。 最近クライドさん人気者ですね」

「いや、それは違うわよリンディちゃん」

 生暖かく喧騒を見守るリンディに、クラス女子が揃って否定の声を上げた。
 













「さて、今日もやってきたクライド・エイヤル主催の青空教室だが……」

「今日は一体どんなことを?」

 地味に期待しているリンディがクライドに尋ねる。 だが、クライドは少し難しい顔をしていた。 その様子に、かつてないほどリンディの身体に緊張が走る。 これは、何かとてつもない技術を教えてくれるのだろうか? 例えば、彼のあの奥義とか……。 しばし沈黙を噛み締めた頃、クライドがようやく重い口を開いた。 それは、リンディの予想外の言葉であった。

「――正直な話、そろそろ授業のネタがない」

「――え?」

「バインドの怖さは教えたし、近接戦闘も仕込んだ。 術式強度の話もしたし、俺がやってるような工夫戦術も教えた。 これ以上教えることはぶっちゃけ何もないぞ?」

「あ……え? つまり、卒業ですか?」

「ああ、そうなるな。 まぁ、訓練学校生の俺に教えられることなんて高が知れているわけだ。 これ以上を研鑽したいのなら、ミズノハ先生とか本職と後は現役の管理局員とかに聞くしかないだろうな」

「……」

「うん? 納得がいかないって顔だな」

「はい、まだ私はクライドさんの奥義を伝授してもらっていません」

「奥義?」

「あの時、私のシールドとジャケットを抜いた奴です」

 そういうと、全部吐き出しなさいとばかりにリンディが詰め寄ってきた。 見上げてくる翡翠の視線に、クライドは呻く。 だが、さすがにそれを教えてしまうのは嫌である。 種が割れてしまえば、なんてことはない技術なだけに絶対に教えるわけにはいかない。

「く、だ、駄目だぞ。 涙ぐんで目をウルウルさせてもこればっかりは教えん。 門外不出の技術なんだ」

「むぅ」

 可愛らしく頬っぺたを膨らませ、ハムスターの構えを取るリンディ。 だが、クライドはその攻撃を避ける。 避ける。 避け……。

「……あんたたち、何してるの?」

 クライドが一歩後ろに下がり、リンディが詰め寄る。 その奇妙なやりとりに、やってきたフレスタが首をかしげた。 大御所の登場に、クライドの回避力が激減していく。

「あ、フレスタさん。 聞いてください、クライドさんが奥義の伝授を渋っているんです!!」 

「奥義? クライドの?」

「ほら、私と初めて模擬戦したときに私のシールドを抜いた奴ですよ」

「あーアレ? 結局誰にも話してない奴ね?」

「み、未来永劫誰にも教えん!!」

「今回は意地悪……とかじゃあないみたいね?」

「当たり前だ。 割りと切実な問題なんだよ。 これは今の俺の基本戦術の根底にある技術だぞ? おいそれと誰かに教えてやるわけないだろう?」

「ほら、こうして煙に巻こうとするんですよフレスタさん」

「……クライド、あんたの基本戦術ってあれよね? バリアを抜いてから確実に昏倒させるって奴だっけ?」

「その通り。 それが一番確実なんだ。 少なくとも、俺にとってはな。 本当の最善は何度も言ってるけど力押しで相手をぶちのめす事。 だが、俺にはそんな攻撃力を持った魔法は使えない。 だからこその、格上にも通じるたった一つの武器だぞ? それを衆目に晒すということの恐ろしさを考えくれ」

 たった一つ。 されど、それにはかなりのウェイトが存在していた。 特に、低ランク魔導師としての意地を守るためにも断固として晒すわけにはいかない。 通じるものが全く無くなってしまえば、そんな魔導師は脅威でもなんでもなくなるのだから。

「……他の誰にも話さないっていっても?」

「無理だ。 例えば、俺とまたリンディが戦うとしたら絶対リンディはそれをさせないように動く。 なら、そこから推察して少なくとも同じように戦えばそれを避けられるってことを衆目に晒してしまうことになる。 威力、効果範囲、発動条件、どれをとっても研究される。 そうなれば、話さなくても話したこととなんら変わらない」

 信用できるできないの問題ではないのだ。 漏洩するかもしれないことが問題なのである。 それに、リンディ・ハラオウンという少女にはそれはあまり意味は無いのだ。 必要の無い武器であるともいえる。 何しろ効率が悪すぎるのだ。 それを使うぐらいなら、適当な大規模魔法を撃つ方がよっぽど効率的だ。

「……むむ」


「うーん、手ごわいわね」

 割と切実な問題なので、さすがにフレスタも踏み込むかどうか迷った。 理屈では言いたいことは分かるのであるが……それはそれ、これはこれである。 フレスタ・ギュースの立ち位置からすれば、ここでリンディに肩入れしないという選択肢は無い。 ならば無難な方向へと落ち着けるしかないだろう。 公平で、それでいて強引にでもどちらかが諦められるモノを提案するしかない。

「じゃーさ、何かこう条件付にしたら? これをクリアしたら教えてやるみたいな。 そういうんじゃないと、多分リンディちゃん納得しないわよ?」

「ふむ、つまり課題を与えろと? クリアしたら教えてやるが、できなければ諦めろとかそういう類の?」

「そういうこと。 それなら、お互いに不承不承でも諦めがつくでしょ? どうリンディちゃん? これなら諦められるでしょ?」 

「……ええ、そうですね。 でも、私がクリアできない課題なんてクライドさんには用意させませんよ。 全ての障害は私の弾幕で打ち抜いて見せます!!」

「頼もしい限りで」

「……フレスタ、それ俺がどんな無理難題出してもいいんだよな?」

「ええ、じゃないと今度はあんたが納得できないでしょ?」

「例えば、そう例えばだ。 ミズノハ先生の額に”肉”と油性マジックで書くとか、チョビ髭をアートして来いとかでもそれが課題になるのか?」

「……本気?」

 早まったかもしれない。 この男ならば、傍若無人で意味不明な課題を平気で出してくるのは目に見えている。 フレスタは頬を引きつらせた。

「……さ、さすがにちょっとそれは」

 というより、まったく魔導師としての課題とは程遠い。 一体なんの課題だろうか。 マジックアートとかいう芸術か?

「校長がヅラであることを証明するとか、ミハエル先生に時間通りに行動させることを一日中阻害しろとか、そんなのでもいいな」

 本気で検討に入っているクライドに、フレスタがさすがにそれはと止めに入る。 何よりも、そんな課題は課題ではない。 むしろ、嫌がらせ以外のなにものでもない。 特に、ミズノハ先生へのそういうアプローチは暴挙以外のなにものでもないではないか。

「もっと魔導師っぽい課題を出しなさい。 でないと、リンディちゃんが納得しないでしょ? ほら、なんか無いの? こう、魔導師としてやって置かなきゃならない課題とかさ」 

「うーん、リンディに必要なものだろう? 基礎の技術習得ぐらいしかないっつーの。 全部時間かかる奴しかもうないぞ?」

 基本、何でもできるスーパーなお子様だ。 同じ人間として経験をつんだり身体に覚えこませるタイプの技術習得以外の分野ではほとんど必要なものなどなかった。

「うーん……後必要なのは……ああ、そういえばまだあったな。 よし、アレのハードルをあげてそれを課題にするか」

「お? なんかあったの?」

「ああ、だがこれをやるにはフレスタとザースの協力がいるぞ? ”お前”がリンディに手心を加えないんならそれにしても良い」

「ん……それが必要ならお姉さんに手抜きは無いわよ?」

「じゃあ、それにしようか」

 クライドが頷くとザフィーラを呼び寄せる。 どうやら、ザフィーラも参戦する企画のようだ。

「リンディにさせるのは、同格小隊への殲滅作戦だ。 フレスタ、ザース、ザフィーラ。 この三人の小隊を俺が指定する戦術のみを使用して時間以内に三回全滅させろ。 これは一日一回だけ挑戦可能なミッションとする。 無論、一部をクリアしても翌日には三回に戻る」

「……ふーん、まあいいんじゃない?」

「わかりました。 期間は?」

「リンディが卒業するまでの間」

「……分かりました。 それで私はOKです」

 やってあげますとばかりに、リンディが頷く。 その頼もしい姿を見ながら、しかしクライドは意地の悪い笑みを浮かべていた。 彼とて、簡単な課題にするつもりはまったくない。 むしろ、リンディにそれをさせないために時間制限を厳しく設けるつもりであった。

「一回目は、全ての魔法を使用して構わない。 時間制限は十分だ」

 これはまあ、腕試しとか肩慣らし程度の感覚だ。 今のリンディにとってはそれほど難しいというわけではないが、それでもてこずることは必須である。 問題なのはザフィーラがいることだろう。 彼の戦闘力は少なくとも現在のリンディとほぼ同等。 そこにザースとフレスタの援護が入るのだから、かなり難易度はあるといえる。 現状では時間ギリギリまでかかるといったところか。 だが、こんなのは序の口である。

「二つ目、遠距離魔法のみを用いて三人を撃破しろ。 時間制限は八分」

 普通、縛り条件を与えるのならば縛りの難易度が上がった変わりに時間を緩める。 だが、クライドはむしろそれをさらに引き上げた。

「そして三つ目。 もう予想できたと思うが、遠距離攻撃系魔法以外の魔法だけで三人を倒せ。 時間制限は五分だ」

「ちょ、あんたそれじゃあ!!」

 リンディが近距離を苦手だと知っていて、容赦のない条件設定である。 フレスタが抗議の声を上げる。 だが、これ以上はびた一文負けないないとクライドはその抗議を無視する。 クライドの黒瞳が翡翠の瞳を見る。 翡翠の妖精は、しかし不敵な笑みを浮かべると頷いて見せた。

「……わかりました。 本当に”それだけ”の条件でいいんですね? 後悔しませんね?」

「無論だ。 男の発言に二言はあるときもあるが、今回はこれでいい。 この状況を打開するのはリンディにとって容易ではないだろう。 だが俺の奥義を求めるならば、これぐらいやって見せろ。 では、検討を祈る」

「ふふふ、後悔させて上げますよ」

(甘いですよクライドさん。 貴方は致命的な抜け道を忘れています。 それで勝たせてもらいますよ? これが、私が貴方から覚えたやり方です)

「くっくっく」

(近接戦闘技術で多対一の戦いと一対一では必要な戦い方が違うぞ? それを一対一の特別授業以外で習っていないリンディには三回目をクリアすることなど一月では到底できまい。 何より、防御に徹したザフィーラの強さを舐めんなよ)

 ニヤリと、笑みを浮かべながら両者が視線を絡めあう。 どちらもまた自らの負けなどありえないと確信している。 ここに、クライドの切り札を巡った戦争が勃発することになった。 残り一月……その間にリンディが課題をクリアできるだろうか? フレスタはその様子を見ながら、少しだけため息をついた。 なんとなく、クライドが今目の前に二人いるような気がしたからだ。 どうやら、リンディはフレスタの影響だけでなくクライドの影響まで受け始めているらしい。 そこに、そこはかとない不安を覚えながらフレスタはやってきたザースに事情を説明する。 ザースも最初クライドのえげつなさにに頬をヒクつかせていたが、両者がそれで良いと納得しているならと特に異論を挟むことはなかった。 付き合わないという選択肢を選ばないところが、人の良いザースらしい。

 かくしてフレスタ、ザース、ザフィーラ小隊とリンディ・ハラオウンの模擬戦が開始されることになった。 最後に笑うのはクライドかリンディか。 全ては、ミッドチルダの星だけが知っている――。

コメント
納得しました。単純にクライドよりリンディの方が適正があったんですね

それにしてもクライド君……婿問題に苦労していますねぇ
一読者としては、やはりディーゼルに勝って、リンディの婿になってほしいです

そして、クロノから父さん……と呼ばれてほしいです
【2008/05/21 14:45】 | 黒ちゃん #Q.SqKg22 | [edit]
更新お疲れさまです
クライド・エイヤルは何とか勝てる方法を思いついたようですね。
何としても勝って、最終的にはリンディと結婚してほしいです。

リンディは見事に課題をクリアして、クライド・エイヤルの切り札を学ぶことができるんでしょうか。

次回も楽しみにしています。
【2008/05/21 18:37】 | ZO #mQop/nM. | [edit]
見事に考察で恥をかいてしまったなw
 今回も楽しく読ませてもらいましたしかし(今回の彼が…)この発言の意図を考えるとやはり寂しいですな。
【2008/05/21 20:23】 | tomo #lICd2zaU | [edit]
更新お疲れ様です

リンディは、課題をクリアすることが出来るのでしょうか
そしてグラムサイトをクライド(エイヤルの方)は取得できるのか?

一読者としては、是非ともクライド(エイヤルの方)と結婚してほしいです

これからも更新待っています!
無理をなさらぬように頑張ってください!!
応援しています!
【2008/05/21 21:35】 | 響く鐘 #S90rSSAo | [edit]
今回もよかったです。
クライド君はディーゼル君に勝つ方法を見つけたようですね。
協力者をどう使うのか楽しみです。
リンディの課題についてはグラムサイトを使ったら簡単に
クリアできてしまうのか?
これからも楽しみです。無理せず頑張って下さい。
【2008/05/22 02:20】 | NAI #IgNuUUdA | [edit]
リンディよりむしろミーアとのフラグが立ってる様に思うのは俺だけか
何はともあれ更新が楽しみです、頑張ってください
【2008/05/22 03:05】 | mukku #tSD0xzK. | [edit]
プロローグの感想にも書きましたが、ある種の操作をしないと文字化けして読めません。楽しみにしてる分死活問題です。どうにかなりませんか?ここ最近の事なのですが?
それは、さておきクライド君には、是非とも「ランクの差が戦力の決定的な要因にならない事を教えてやる。」と言って欲しいですね。
【2008/05/24 00:03】 | 謎の食通 #ZbQXEXls | [edit]
黒ちゃんさんZOさんtomoさん響く鐘さんNAIさんmukkuさん謎の食通さんコメントありがとうございます。 エイヤルVSディーゼルの構図はちょっとやってみたかったものなんで、割りと私も楽しみにしておりますw そこまで行くまで楽しみにしてください^^

あと、謎の食通さんの文字化けの話ですが私にも事情がよく分かっていません。BBSでも書きましたが、ここ最近からというのならFC2の方でのサーバー関係の問題なのかなと思っています。 文字化けが起きる人と起きない人との差がよく分からないです。 もしかしたらブラウザのバージョンとかも関係してくるのかもしれません。 現状では申し訳ありませんがエンコード変更とかで対応していただくしかないと思います。

【2008/05/26 05:37】 | トラス・シュタイン #da/Koam6 | [edit]
主人公の扱いが不遇!
せっかく考えた手段をなんのリターンもなく求められる事、そして、それを平然と受容していく女性陣に腹がたった。
【2010/08/17 11:47】 | 学生A #hfNiaI6M | [edit]












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